北海道文化財団平成15年度 まちづくり道民シアター開催事業
札幌市西区ふれあい街づくり事業
このまちの話を聞かせて
「八軒物語」は、札幌市西区琴似八軒の、過去、現在、未来に題材をとり、
小さな演劇、朗読、即興、インタビュー、放送劇など、様々な形で表現する
まちづくり活動です。
まちの歴史、家族の歴史、個人の歴史を語ること、記録すること、資料を
掘りおこすこと。まちの現在を語ること、みんなの思いを話し合うこと、私
自身を見つめること。まちの未来を考えること、夢を分けあうこと。
そんな作業を積み重ね、それを元に私たちのまちの物語をつくりましょう。
毎年ふたつ、みっつとつくり続けたら、20年後30年後には「八軒百物語」が
できあがるかもしれません。
まちを見つめ、人と出会う、住んで楽しいまちづくり。
みんなが自分の役割を持てる「八軒物語」づくり、あなたもご参加ください。
まちで聞いた話を、まちの人が演じる、このまちの物語
●第一話 琴似八軒スーパーマーケット物語
このまちは全国的に有名なスーパーマーケット激戦地域。店によって、時間帯
によって、買い物客に愉快な特徴があらわれます。その様子を寸劇にしよう、と
みんなで調査するうち、1970年代札幌のダイナミックな小売業界を証言する方々
に出会うことができました。
●第二話 屯田兵のこぼれ話
昨年夏に開催した「八軒わいわい広場」で、琴似屯田子孫会の方々をはじめ、
地域の方々に、まちの歴史やエピソード、家族の歴史や個人の体験を、4回にわ
たって話していただき、記録しました。これをもとに、放送劇ができあがり、地
元演劇人による小さな演劇が出来ました。
●HACHIKENソング
このまちに住む楽しさを、誰でもすぐに歌える歌にしようと、作曲を引き受け
てくれたのは、昨年まで八軒に住んでいたゴスペルミュージシャン。
そのほか、公演地ごとに、そこだけの出演者が登場したり、飛び入り芸が入っ
たり、なんでもありの楽しい舞台です。
様々な手法の演劇づくり、様々な参加の形
「八軒物語」は、台本やストーリーのある歴史物語ではありません。
聞き書きや証言、資料や、実際に見聞きしたことを素材として、5分から20分ほ
どの短い表現に仕立て、オムニバス風に構成した舞台です。
ここでは、演劇経験のない地域のひとたちも、楽しく話し合ったり、ゲーム感覚
で練習するうちに、表現し、人に伝える楽しさに参加することが出来ます。イン
タビューを受けて話すことだって立派な表現。
舞台に登場しなくても、自分の体験を語る、聞き書きをする、資料を調べる、
衣裳をつくる、みんなの移動を引き受ける、美味しい食事の担当、カメラやビデ
オで記録する等々、たくさんの参加の形があります。
こんな作業を積み重ねて出来たのが「八軒物語2003」です。
毎年つくり続けたら、20年後、30年後には「八軒百物語」が、できあがるかもしれない。
ほかのまちでもこんな活動が広がるかもしれない。
これは、そんな夢の第1歩です。どうぞ、ご覧ください、そしてご参加ください。
◆札幌公演
日時 2004年2月29日 14:00開演 (開場は30分前)
場所 八軒会館ホール
札幌市西区八軒1条西1丁目 TEL. 011-611-2221
入場料 300円
◆石狩公演
日時 2004年3月7日 15:00開演 (開場は30分前)
場所 アートウォーム
石狩市花畔1条1丁目56番地 TEL. 0133-64-4664
入場料 300円
◆当別公演
日時 2004年3月14日 15:00開演 (開場は30分前)
場所 こんもりホール
当別町春日町97 TEL. 01332-3-4331
入場料 300円