MEMORYS


3月30日(水) 昨29日夜、表現活動指導者養成講座の最終第10回。
         2月5日から2ヶ月間のフィードバックを綿密に行い、反省点、今後の展望など。
         ひとつのワークショップをどれくらいのボリュームで構想するか。
         月1回半年なのか、90分2回なのか。そこで獲得したいものは何なのか。
         企画する者(この場合、私)と、講師を担当してもらう表現者の間で
         どこまで合意形成が出来るか、今後も、いつも、丁寧につめる必要がある。
         また、今回の反省点として、講師以外に、いつも同じ顔ぶれのスタッフが居る、
         ということの大切さを痛感。これまでいつも、何らかの形で確保できていたのだが
         今回、明らかに欠如することがあって、やはりそれでは、講師にも子どもたちにも
         負担がかかる。今後あらめて、意識的に、この役割を配置することにしたい。
         かなりつっこんだ議論を終了して、軽く打ち上げ。いい時間だった。

         きょう30日は、札幌学院大学恒例の教職員懇親会。非常勤講師を対象とする。
         布施学長や、非常勤15年という小川巌さんが話しておられたが
         この大学には、なにかしらフレンドリーな、あたたかい気風がある。
         戦後すぐに、リベラルアーツの習得を志してつくられた文科専門学院の伝統が
         生きているのかな。新さっぽろのシェラトンで、たくさんごちそうになりました。

         28日、娘と「オペラ座の怪人」を見る。はじめてJR札幌駅の「シネマフロンティア」で
         映画を見た。きれいで、おしゃれで、いい空間。照明やインテリアの効果なのか、
         サービスがキリッとしている感じが、とてもいい。映画の内容、という点では、
         いまのところシアターキノのほうが、面白そうなものが多いけど、たしかにキノにとって
         強敵ですね。
         映画の内容は、アンドリュー・ロイド・ウェーバーがみずからプロデュースしたという
         だけあって、見せ場、勘所をおさえた作品。それにしても舞台と映画とでは、これほど
         表現の仕方が変わってくるんだな、と妙に感心。映画って、ものすごく情報量が多い。
         私はやっぱり(この作品については)舞台のほうが好き。
         そうそう、舞台には全くない要素「怪人のその後」を、チラリと暗示する部分が印象的。  
           
         表現ワークショップの助成金に関する報告作業、いまだ継続中。なんとか今月中に
         決着を・・・、ということは明日中ですね。 


3月27日(日) 表現ワークショップ全8回の最終回。講師・本間さんが
         参加者ひとりひとりにあて書きで台本を作成。
         そのまま上演すれば3分ほどの、アニメチックなヒーロー対決もの(?)。
         日頃からは想像もつかない子どもたちの豹変ぶりに、あ然。
         いやあ、みんな、お芝居が好きなんだなあ。

         終了後、修了証書授与式を挙行。
         さらにジュースで乾杯。小1時間、おしゃべりしたり、トランプをしたり
         みんなで遊んでおひらきにした。
         参加者のお母さんと、家庭での様子などうかがい、
         私たちが感じたことをお伝えした、この時間が非常に貴重だった。

         午後、近代美術館講堂で、アーティスト、ダンサー、日本舞踊家などが
         コラボレーションで創り上げた舞台「パースペクティブ」を見る。

         今週は、先日終了した八軒物語や、きょう終了した表現ワークショップの
         収支決算、助成金の報告書作成など、年度末ぎりぎりなので急がねばならず
         あちこちお訪ねしたり、連絡を取ったりで数日を費やす。
       
         25日 北海道演劇財団の評議員会。何人もの懐かしい人と会った。
         
         26日 三角山放送局のかりんずたいむ。ゲストは、2月に表現ワークショップの
         講師をしてくれた百瀬さん。なんといっても八軒在住のアーティストですからね、
         一度は登場していただかなくては。海外の旅の話などうかがいました。

         きょう27日は、9月に亡くなった忠海光朔さんの命日。半年、経った。
         「仔羊亭」に残っていたボトルキープの焼酎。持ち帰って、ほんの一口、
         残してあったのだけど、今夜、空けたからね、忠海さん。もう、春が来るよ。
         去年、北大のどこかで摘んで来た、といって、なんとかいう野草のおひたしを
         つくってくれたね。みずみずしい、きれいな緑の茎で、シャキシャキして、
         ちょっと三つ葉みたいな香りがして、おいしかったよ。あの味、忘れられない。


3月22日(火) 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というめずらしいワークショップ(?)に参加した。
         (北海道舞台塾:先進的創造活動プロジェクトの一環、於ポルトホール)
         真っ暗闇の中に、「落ち葉の小道」や「小さなせせらぎ」や「ライブカフェ」などが
         設置してあり、少人数(私の回は6名)の参加者を
         視覚障害者のアテンドさんが、声で誘導してくれる。
         初めて持ってみた白杖、足元を探る頼もしいアンテナだ。
         聴覚が頼りになることはもちろんだが、「手で触れる」ということが、
         これほど心を落ちつかせるということは、大きな発見だった。
         30分ほどのプロセスだが、ずっと不思議な浮遊感があり、
         情報が限定されたなかで、気持ちが安らいでいたような気がする。
         ドイツには常設館もあるというこの活動は、様々な目的に対応出来るだろう。
         設営にはきめ細かな配慮が必要で、(例えば今回は、臭いなどにもう少し工夫が必要)
         思いがけない反応もありうるので、専門性と経験の蓄積が必要になる。

         しつこい歯の痛みの原因がようやく判明。根の神経がなぜか化膿していた。
         せっかく作ってかぶせた金属をバリバリ粉砕し、神経を掻きだすわけですが
         このプロセスで異臭がして、はあ、これだな、と深く納得。
         こんどこそ大丈夫でしょう。よかった〜!
         でも麻酔が切れたら、めちゃ痛くて、
         「イタイ、イタイ、バカ、バカ」と叫んだら、
         猫のニョンチがきちんとおすわりして、ジーッと私を見てました。


3月21日(月) 昨日ときょう、2日続きで表現ワークショップの第2回と第3回。
         毎回、遅刻者が複数。集合時間になっても姿を見せないので、
         家に電話すると、それからやってくる。電話しなかったら、どうなっちゃうのかな。
         入れ替わり、立ちかわり、それがある。
         かといって、来るのがイヤなわけではないようだ。
         
         子どもたちの状態は、そんな、様々な条件によって、毎回違う。
         これが同じ子かな?と思うほど、シャキッとしていたり、グダグダだったりする。
         
         例によって講師本間さんが、カードやら、シールやら、色紙やら、
         いろんな準備をしてきて、手を替え、品を変えして、
         言葉の面白さを遊ぶこと、
         ほかの人がやっていることに注意を集中すること、にチャレンジ。

         床に裏返してばらまいたカード、どれでも好きなのを拾って読み上げる、
         というプログラムには、どうしてあんなに熱狂するのかな。
         先を争ってカードを拾う、ジャンケンして順番を決める、その表情も熱気を帯びている。

         今回から、保護者あて、どんな活動をしたか、その活動の目的は何か、など
         お便りを届けることにした。それはきっと、とても大切な要素だ。
         最初からすべきことだったけれど、これからでも実行しようということになった。
         娘が小さかったころ、保育園で保母さんが毎日書いてくれたノートを思い出した。

                       18日夜からきょう午前中までの、まる2日半、
         食べもの、飲みものすべて身体を素通りする状態が続いた。
         これ以上続くようなら点滴でも、と思ったが、かろうじて持ち直した。
         一体、なんだったのだろう。体重が45キロをきって、ちょっとびっくり。                            


3月18日(金) 仕事場の模様替えをしている。書きもの机とパソコン、本棚の位置を変えた。
         この部屋で動かすのは3度目だが、はじめからこうすればよかったと思うほど
         しっくり落ち着く。本も入れ替え、並べ替えしてすっきり。
         同時に、未整理書類や取りおいた資料を片端から整理、処分。
         方針が決まればどんどん仕事が進む。
         昨年の「新まちづくり計画市民会議」の資料、議事録など、それだけで
         積み上げると1メートルくらいになる。とても個人で保管するのは無理だ。
         自分が参加した分科会の興味ある議論の記録と、
         最終的にまとまった報告書を残して捨てることにした。

         13日(日) 八軒表現ワークショップの後期第1回。
         講師の本間さんが、子ども達が興味を持ちそうな小物を色々持参して
         楽しくすすめた。
         きょうのテーマは、「ほかの人がやっていることに、きちんと注意を向けて
         見る、聞くことが出来る」という一点に絞った。
         みんな、期待以上に、しっかり集中することが出来る。来週が楽しみ。

         15日(火) 確定申告。毎年、この日が済むと、ほっとして春が来る。
         実際、とても暖かな1日。雪解けで足元が悪い。

         相変わらず、歯医者に通っている。ようやく痛み止めを必要としなくなってきた。
         きょうは麻酔して歯石取りをした。ゴリゴリ、ゴリゴリ、すごい力仕事。
         
         夕方からスタジオで、学院大の卒業生追い出しコンパをしている。
         5名の卒業生は、演劇とアートマネジメント講座の、昨年、一昨年の受講者やその友達。
         みんな就職や志す方向を見つけている。
         警察、大学職員、人事請負会社、生命保険外交、などなど。         
         美味しい日本酒がある。琴似共栄市場の美味しい刺身もある。
         1年後にまた集まろう、と言っている。
         みんな、どんな風に変わるのかな。
         来年、卒業する2名は、どんな道を見つけるかしら。
         赤い実神社にお酒を供えて、前途平らかなることを祈願した。


3月11日(金) 9日、夕方のuhbスーパーニュースで、レッドベリーの活動を紹介した特集放映。
         取材してくれた膨大な映像から、どう編集するか、きっとたいへんな作業だったはず。
         (私もかつて、ラジオでそういう仕事をしていたから、よく分かるのだが。)
         きめ細かに、盛りだくさんに、様々な要素を取り上げていただいて、
         素敵な番組に仕上げていただいたディレクターの吉雄さん、カメラマンの上野さん、
         ありがとう!
         
         夕食後、歯が痛くて、痛くて、夜中になって歯科の急病センターにタクシーを飛ばしたが
         23:00までとのことで戻ってきた。帰ってきて改めてよく見ると、新聞にもそう書いてあった。
         しかたがないので、痛み止めを倍量飲んで、はれているところを冷やして寝た。

         10日、朝いちで歯医者へ。担当の先生が出勤しない曜日で、他の先生に見てもらった。
         原因は歯の根ではなく、歯茎の方らしい。化膿止め、抗生物質ではれがひいたら治療するとのこと。
         痛み止めが切れると、すぐに痛くなる。

         9日のテレビで、私はもう少し髪や顔に気を配らなければいけないな、と思ったので
         早速、歯医者のついでに美容院へ。
         20数年の付き合いになる彼女のカットは、やはりすごい。カットだけでヘアスタイルを
         きちっとつくり、髪が伸びても形が壊れない。そこいらへんの美容院とは、そこが違う。
         ただし、その分、代金もすばらしく高い。
         本当は月に1回くらい、この美容室に行けば、いつもシャッキリしていられるのだが
         ムリだなあ。だからいつも「半年来なくても大丈夫にして」と頼む。
         
         4丁目付近で昼食を取ろうと思い、とても久しぶりにパルコの上層階へ足を運んだ。
         レストラン階がずいぶん様変わりしている。最近オープンしたという「無印良品」の
         店が楽しかった。東急ハンズ、西武ロフトとは、ひと味違う、いい感じ。
         札幌駅前隆盛のあおりで4丁目、南1条商店街はたいへんなのだろうけれど
         けっこう、がんばってるんだね。昔、4プラに勤めていたご縁で、応援したい気分。
    
         11日、きょうもやっぱり、歯が・・・・。
         祖父の一代記発行について、印刷屋さんと打ち合わせ。
         ああ、確定申告の準備をしなくちゃ。
         昨日、声をかけていただいたふたつの仕事(ちいさな講演と、芝居の制作)をお断りした。
         少し仕事を絞り込まなくちゃいけない。         


3月8日(火) 5日、6日の「八軒物語:亘理渡来記すえ語り」公演を終了。
        地域の話を丁寧に、分かりやすく語って、楽しく聞いてもらう、
        という今回の狙いを、一定のレベルでクリアできたと思う。 
        加えて、参加してくれた人たちの、個々の状況、事情と向き合いながら
        かろうじて目標に到達できたことは、本当に良かった。
        
        公演当日の朝、すべりこみで道新が記事に取り上げてくれたおかげで
        入場者数は予想の150名を大幅に突破、280名を越えた。         
        キャスト、スタッフのみなさん、観てくださった方々、ご支援くださった方々、
        本当にお疲れさまでした、ありがとうございました。
        作品についてのフィードバックは、追って別項目を立てて検証しようと思います。  

        この1週間は、公演準備のみで過ぎ去って、特に話題もないけれど
        楽しかったのは、炊き出しです。文字通り、同じ釜の飯をともにしました。
        稽古中はご飯だけ炊いて、各自おかずを持ちより。
        4日、仕込とリハーサルの日の昼食は、ご飯を炊いて、琴似駅前のカレー屋さん・リトルスプーンへ
        鍋を持ってルウを買いに行き、おなか一杯食べました。夕方は八軒会館のお隣、河原
        食品さんからおにぎりの仕出し。人気の五目おにぎりはやはり美味しい。
        5日初日の昼食は、八軒おかずやさんのボリュームある2段重ね弁当、580円也。
        夕方は、炊き出しボランティア上田さん、松井さんのおにぎりとあったかいお味噌汁。  
        6日昼食は、上田さんと山口さんの炊き込みご飯、手羽もとの煮物、味噌汁。
        そして、公演、撤去終了後18:00からのうちあげも、上田さん、山口さんに準備して
        いただきました。美味しかったです!感謝。

        とはいうものの、私は歯が痛くて本番前後、ほとんど物を食べられず、飲み物中心で生きてました。
        (飲み物には、当然、ビール、お酒も入っているわけですが)
        きょう、歯医者さんに飛んでいって見てもらったけど、痛みのピークは過ぎていて
        このままおさまるようなら、神経を抜かずにすむから、様子を見ましょうとのこと。
        で、今夜もやはり痛み止めの薬のご厄介になっています。

        公演翌日の7日は、なんとも素敵に春めいて暖かく、お借りした古道具を手稲記念館と
        屯田兵屋のお返ししに行ったり、持ち帰った道具類を仕分け、片付け。衣裳の洗濯。
        うちあげのあと片付け、その他、心楽しく公演の余韻に浸りました。
         
        トップページのTOPICSにも書きましたが、このかん、レッドベリーの活動や、八軒物語の
        稽古、合宿、本番を取材してくれた、uhb北海道文化放送が、6分の番組にまとめて
        明日9日夕方のニュースの中で放送
してくれるとのこと。時間はおよそ、18:20過ぎ
        聞くところによると、4日本番前日に公演予告、そしてきょうも番組予告が流れたとのこと。
        知人から電話が来てました。さて、どんな風に編集してくださったのか、
        コワいような、楽しみなような・・・・。       

        公演1日目、5日の夜、同じ八軒会館の奥のほうの和室で、小樽詩話会の会合が開かれていた。
        芝居の受付で玄関付近に座っていると、見覚えのあるお顔、あとりゑ・クレールの高橋明子さん
        だった。そういえば先ほど、どこかでお会いした方だと思ったのは萩原貢さんだったな。
        高橋さんから、かわいい猫の写真やイラストがたくさん載った新聞や冊子を頂戴した。          


2月28日(月) 「八軒物語:亘理渡来記すえ語り」公演が、今週土日に迫った。
         先週はほぼ毎日、その準備。
   
         22日(火) 朝、歯医者。昼、役者の斎藤和子さんにお願いして、すえさんメイク指導。
         午後、稽古。稽古後、劇中音楽の録音。20:00すぎ終了。
   
         23日(水) 朝、歯医者。
         午後、「抗酸化」についての講演会。シックハウスを防ぐ建築施工や、
         アトピー・アレルギーの緩和に効果があるということで、ちょっと話題になっている。
         厚生年金の1階がほぼうまっていたから、参加者は1500人程度だろうか。
         数人の思いがけない知人に会って、驚いた。
         夕方、地下鉄宮の沢駅構内通路の出店で、役者と落ち合って、衣裳用着物を買う。

         24日(木) 午後稽古。区役所へ、公演のごあんないとバックアップ御礼。
         パトス、アミカなど、琴似の町の文化スポットにポスター、チラシを届ける。
         
         25日(金) 手稲記念館に、劇中で使う、座繰り用糸とりつむぎ車をお借りしに行く。
         治療中の歯が痛んで、急遽、歯医者へ。
         帰りに琴似大中で、衣裳用の黒いカンフーシューズ4足を購入。
         かぜが悪化。めずらしくビタミンCだの、ドリンク剤だの買い込む。
   
         26日(土) 11:00から三角山放送局「かりんずたいむ」。
         ゲストは、八軒物語主役の佐藤亜紀子さん。
         一部、登場人物の「すえばあちゃん」として話をしてもらう。
         微妙にズレた話が面白かったと思うのだが、これを聞いて
         見に来てくれる人がいるといいな。
        
         放送の一部始終、その後、午後からの稽古に、uhb取材班が入った。
         4日夕方のニュースの最後に30秒ほど、予告を流してくれるとのこと。
         その後、本番を取材の上、3月10日頃、「レッドベリースタジオ」の活動について
         6分ほどの特集を流してくれるとのことだ。
  
         27日(日) 9:30から表現ワークショップ。前半4回(百瀬俊介講師)の最後。
         公開ワークショップということで、後期講師の本間さんや、参加者の家族も参加した。
         備品の箱や小物、描いた絵などを、スタジオ空間(屋外も含めて)の好きなところに
         飾るという活動。幸い青空の好天で、子ども達、大喜びで外に出たり
         トイレ脇の小さな空間に立てこもったり、思い思いに遊んだ。
         最後に、「レッドベリースタジオ」の9文字に絵を添えて、分担して紙に書き、
         それぞれ外から見える位置に展示し、全員で外に出て、ひと文字づつ確認して
         終了した。次回は3月13日(日)。講師は本間盛行さんに変わる。
 
         15:00から、かでる2・7で、北海道舞台塾・先進的創造活動プロジェクトの一環
         「リアルワークショップ」を観る。このあと開催されるふたつの演目、作品とあわせて、
         感想をまとめるように、とのことである。終演後、会場で久しぶりに会った友人と話す。

         スタジオでは15:00から、役者、スタッフ3名が、舞台装置、小道具等製作の作業。
         借りてきた糸車の不足部品を手づくりして、どうにかクルクルと回るようになった。
         ヤッター!大成功。夕食の出前を手配。終了は21:00すぎ。
         22:00、母と娘が誕生日の乾杯をしてくれた。                    


2月21日(月) いつしか、週1のペースになりつつあるのかな。
         サイトから逃走しているわけではない。
         このところ、HPのあちこちに手を入れている。
         
         たとえばレッドベリースタジオの予約について、
         このところ、驚いたことに、半年以上先まで利用申し込みがある。
         従来、予約受付は半年前からとしていたが、
         9月、10月の問い合わせが複数となり、考えた末
         1年前から予約を受けることにした。
         オープン5年目の、このうれしい状況は
         ようやくこのホームページが機能し始めたことの表れだと思う。
         面識のない若い劇団の人たちが、スタジオの内容とスケジュール欄を確認して
         連絡してくれる。6日間割引による小規模演劇公演がニーズに合っているようだ。

         16日 午前中、歯医者。行くたびに麻酔を打つような大規模工事で、
         なんとなく緊張する。短期間にあれこれ治療してくれるように頼んだのだから
         しかたがないのだけれど。
         
         17日 「八軒物語」稽古。無断欠席のキャスト1名をカットすることにした。
         これに伴ってせりふの入れ替えなど。
         前回15日の稽古後には、学生に手伝ってもらって昨年の来場者あてDM宛名書き。
         ファイルメーカーに入力すればタックシールを出せるのだが、
         昨今は手書きのありがたみ、というのもあるから、かえっていいかもしれない。
         
         18日 仕事場の整理が急務となり、破棄すべき書類の整理などに着手。
         やってみて分かったことは、昨年2月以降、私の生活管理能力が著しく低下している。
         何をどうしたらよいか分からない、方針が立たない、といった態で、
         全く、なっとらんのである。判断がつかないので、捨てずに溜め込んできた結果
         仕事場は、膨大なファイル、未整理書類、芝居小道具等、預かりものなどで
         身動きできない状況となった。さて、ようやく、整理の方向が見えてきた。

         19日 日大芸術学部の学生2名が、北海道のコミュニティアートについて
         話を聞きたいと来訪。春休みで帰省中なのかとおもったら
         わざわざこのために、ひこーきで(スカイメイト運賃で)、ホテルを取って
         やってきたのだという。「北海道はコミュニティアートの活動が盛んだから」
         とのことだが、そうなのかなあ。
         ともかく、私周辺の実践について、知っている限りの事例、考え方、課題、
         等などについて2時間あまり話したが、役に立ったのかしら。
         
         彼等のゼミの先生・戸田宗宏氏について、ネットで検索したら様々な活動歴が見えてきた。
         なにより目にとまったのは、いまシアターコクーンで蜷川幸雄が再演して話題を呼んでいる
         清水邦夫作「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」に関わる事項。
         これは曰くつきの作品で、清水、石橋蓮司、松本典子、緑魔子、山崎努等が集まって
         「風屋敷」という集団名で初演する予定だったが成らず、旭川の劇団河が清水の了解のもと
         初演した経緯がある。札幌STVホールでの公演(1975年5月)は、印象に残っている。         
         その、幻の風屋敷公演の制作の欄に戸田氏の名前がある。
         
         20日 午前中、表現ワークショップ第3回。養成講座受講者がきょうは全員欠席で
         子どもたち4名に昨日来訪の日大生2名にも参加してもらった。
         人数が少ない場合に、子ども達がリラックスして集中できる環境をつくることが
         なかなか難しい。終了後、次回に向けて話し合い。
       
         夕方、「駅裏8号倉庫」運営委員7名が集まった。
         足かけ6年、実質3年の活動を、20年前、終了したフリースペース。
         12名の運営委員は、いま全員が50代。うち1名はすでにない。
         (そうだったのか、当時は若かった、と思っていたが、私たちはあの時すでに
         20代の終わりから30代だったのだ。けっして「若者」ではなかった。)         
         個々には様々なところで会っていても、こうして顔をそろえるのは初めて。
         会えば瞬時に、かつての関係性がよみがえる。
         同時に、それぞれの上に流れた20年という時間の厚みも、よく読み取れる。
         これからは、毎年1回くらい、こうして集まって情報交換もいいのではないか、
         という話になった。

         「駅8」との再会といい、上記「幻に心も〜」の再演といい、
         萬年さんが「八軒物語」に関わってくれていることいい、
         偶然だけれど、何か偶然ではないような符合を感じる。
         さらにこっそり言えば、この2月で結婚して20年が過ぎたことも。
         こういうのを「共時的経験」というのだろうか。 


2月15日(火) なんと1週間もごぶさたですね。
         
         さかのぼって10日、「八軒物語」小道具さんと一緒に、手稲記念館と屯田兵屋を訪ねる。
         舞台美術にお借りする古道具をリストアップ。
         土間つき、いろりつき、2DKの兵屋は、よく見るとなかなか面白い構造だ。
         でも、寒かっただろうなあ。

         「八軒物語」稽古合宿。11日10:00集合。
         立ち位置確認、歌の稽古、パワーポイント画像確認などを含め、夕方まで稽古。
         持ちよった米を炊き、豚汁で夕食。
         夜10時まで稽古の後、飲み会。学生たちは明け方まで起きていたり
         早朝のマックスバリューに出かけたりしていたらしい。それでも、朝食後、稽古。
         散歩がてら、みんなで兵屋参り。15:00解散。
     
         13日 表現ワークショップ第2回。ペアになったふたりの絵(シーン)をつなぎ合わせて
         お話をつくる。いろんな想像がひろがって、楽しい。
         引っ込み思案のおにいちゃんがこの時間を楽しみにしている、とのお母さんの話、うれしい。  

         14日 「八軒物語」のチラシを、12,000枚、八軒情報交流センターの印刷機で作成。
         ものすごい分量。道新販売店の斎藤新聞店に取りに来てもらう。
         近々、八軒、琴似、二十四軒に折り込みする。
         拡大コピーでA3のポスターをつくる。朝からの大雪で、紙をあつかう行動が不自由だ。

         きょうも小雪だが明かるい。午後から「八軒物語」稽古。
         歯医者の予約をキャンセルして、諸々の作業。今週が勝負どころだ。


2月9日(水) 週の初めは半日が各種連絡、段取りでつぶれる。こみいったメールもけっこう多い。
         札幌学院大シラバス入稿。IEを5.5から6.0にヴァージョンアップして問題なく送ることができた。
         
         8日、歯医者のついでに駅前のなにわ書房に立ち寄る。
         ちょっと見るだけのつもりが、結局、先日「HO」の取材謝礼としていただいた図書券と
         JCBのポイントでもらった買物券を、ほとんど全部使ってしまった。
         辰巳芳子「手からこころへ」、久しぶりに買う料理本。といっても、レシピがメインではなく
         食による随想である。このひとの母・辰巳浜子の「料理歳時記」や、水上勉「土を喰う日々」も
         同じ系列の、大好きな、大切な本である。
         四季の素材と生活を見極める浜子さんの資質がしっかりと受け継がれ、それに欧風料理の
         見識が加わり、ちょっと小粋で、ガラッパチの味わいも加わって、芳子さんのこの本もいい感じ。
         なんて気安く言うけれど、このひと、実は私の母と同じくらいの年齢でいらっしゃる。
         もうひとつ、うれしかったのは、ガスパチョのレシピ、つくりかたのコツが、しっかりと載っている。
         スペインの冷たい生野菜スープ。トマトがベースでキューリやピーマンなどが刻み込まれている。
         本当においしくて、元気が出る。今年の夏は、ぜひつくってみよう。
         
         きょうは、うそっぷの会稽古を欠席して、八軒物語のちらしリメイクなど作業。        
         HPのトップを少し模様替え。この日記のタイトルも。いくらか、春めいたかと思うのですが。


2月6日(日) 5日午後、表現活動指導者養成講座、第1回レクチャー。
        参加者、講師の自己紹介、参加動機、内容に関する考え方、その他。
        フリートークで、表現、コミュニケーション、文化、地域活動などについて話し合う。
        
        6日午前、表現ワークショップ第1回。
        きょうの参加は小学校1年〜4年の子どもたち6名、養成講座のおとな2名。
        講師百瀬さんの指導で、今回は、絵を描くことから発想して、
        それぞれに「○○が○○してるところ」を見つけるところまで。
        初めて会った顔ぶれで、まだ微妙に緊張しているけれど、これからが楽しみ。
        
        今年は、参加者数がいまひとつ伸びない。
        週1回、2ヶ月で8回というスケジュールが、ちょっときついのと
        2月、3月はまだ雪で、春休みは計画も多く、参加しにくいようだ。
        しかし、部分参加を含め、最低限の人数が揃って、まずは無事スタート。
        少ないは少ないなりに充実した展開が可能だ。
        この活動の意味と、楽しさを共有できる広範なネットワークを、大切に育てたい。 

        それにしても、よく雪が降る。
        屋根がずっしり、重そう。今年の雪まつりは、雪像が白くてきれいでしょうね。 


2月5日(土) 友人のSさんから、「日記の文字、間違ってます」とメールをいただいた。
        3日付の3行目、「焙烙」を「俸禄」と変換ミス。ありがとうございます。
        自分で見つけて訂正することもしばしばなのですが、
        なにか気付かれましたら、ご指摘ください。どうぞよろしく。
        それにしても、Sさんがこれを読んでくれていたなんて、ちょっと緊張、かな?

        3日夜、札幌学院大講座OBの卒業追い出しコンパ。
        演アト(演劇とアートマネジメント講座、長いのでいつしか定着したニックネーム)
        は、全学共通なので、受講者は1年から4年まで、場合によって7年生も居る。
        今年度修了したメンバー、去年のOB・OG、おととしのOB・OGから、10数人が集まった。
        さて今年は、どんな出会いがあるか。

        4日、八軒物語の第1回稽古。
        構成の萬年さんが脚本に沿って、音、あかり、役者の位置、動き、せりふのニュアンス、など
        ポイントを説明してゆく。必要なことだけに絞り込んだ的確な指示。
        萬年さんの声が、どんどんシャープになってゆく。2時間の稽古で、第7場まで。


2月3日(木) 節分。英語で the eve of the beginning of spring なるほど。
        毎年、我が家で「節分のお茶」と称するものをつくる。
        大豆をフライパン(本当は焙烙かな)で、ゆっくり黒くなるまで煎って、
        土瓶(ポットね)に入れ、梅干を入れてお湯を注ぐ。
        ジューッと音がして沸き立ったのが、充分おさまった頃に注ぎ分けて飲む。
        大豆を煎る香りが良くて、体が温まる。        

        昨日のこと。
        六花亭が北海道神宮に出している茶屋にほうじ茶を買いに行った。
        加賀棒茶、つまり「茎茶」なのですね。香りが良くて、味もしっかりしている。
        値段も普通。他では売ってない。(いや、何のことはない、ネットで買えるんだけど)
        うそっぷの会の稽古が終わって行ったら16:00を過ぎていて
        もうお店は閉まっていたのだけど、中に人の姿が見えたので頼みこんで
        売ってもらった。神宮も、もう門が閉まっていて、社務所で節分の大豆を買ってきた。
        ちなみのここで言う大豆は、そのまま食べるように、あらかじめ煎られているのだが、
        この手の豆としては、山形の「でん六」の豆が、実にちょうどよく、食べやすく煎られていて
        美味しいのである。
        これは札幌でも、いろんなスーパーやコンビニで扱われている節分のメジャーメーカーだから
        ご存知の方も多いはず。これは、かなり工夫された技術だと思う。
        
        以上、大豆とほうじ茶のウンチクでした。


2月1日(火) 昨日締切の札大授業計画、ネットで入稿しようとしたが、何度やってもエラーが出る。
        問い合わせたところ、他にもそういう事例が出ていて、送る側のPCの何かが
        原因らしいとのこと。別のPCから送ってみてくれませんか、とのことで、娘のPCから
        試みて解決。WindowsMeとXPの違いか、ISDNとADSLの違いか、IEのバージョンの問題か。

        2月、陽射しが明るくなり、雪は白い、大好きな季節なのだが、
        このところ毎年、この時期がいちばん、気持ちが落ち着かず、あわただしい。
        仕事をシンプルにしたい。
        しかし、そうもいかない。4月からあらたに始まることを、いくつも抱えている。
        やらなければならない。       
        時間がほしい。分身を3つくらいほしい。
        淡々と、ひとつひとつ、やっていけば、なんとかなるだろう。

                     歯医者さんに行ってきた。何年ぶりだろう。
        少し前から、どうもいけない、と思っていたのだけど、
        冷たいものがひどくしみるようになったので、思い切ってでかけた。
        数年前、治療の途中で通うのをやめてしまった部分が、そのままになっていて
        そのために、私はここ3年くらい、ほとんど左の歯だけで食事をしてきた。
        右は、どういうわけか、かみしめることが出来ない。
        これって、きっと、顔もゆがんじゃったり、頭も悪くなったり、しているのではなかろうか。
        奥歯をグッとかみしめる、ということが出来ないと、人間、だめなんじゃないだろうか。

        というわけで、きょうはレントゲンを10枚撮り、詳細な虫歯の検査、歯茎の検査など
        全部、点検してもらい、とりあえず2ヶ月で治せるだけ治してもらうことにした。

        それにしても、JRで歯医者さんに行って、帰ってくるというのは、
        なんだかとても、心休まる時間だった。
        仕事でなく、会議でもなく、ただ、身体を治してもらいに行って、丁寧にしてもらって。
        しばらく、歯医者さんマニアになりそうだ。    


1月30日(日) 久しぶりによく眠ったら、それなりに仕事がはかどる。睡眠はだいじ。

         旧駅裏8号倉庫(20年前に活動していたフリースペース)の運営委員で集まろうという
         ミーティングの日程調整。忙しい人ばかりだが、うまく集まれるかな。

         来年度スタートする札幌大学「文化環境論」のシラバス作成。
         札幌学院大「演劇とアートマネジメント」のほうは6年目。少し、内容を変革する。
      
         仕事場の模様替え、環境整備、ここ1週間がチャンスなのだが、
         各種文書作成、提出など、細々としたことが舞い込み手がつけられない。

         吹雪がおさまって、雪の白さが静かだ。
         細かいことを早くかたづけて、少し本を読もう。


1月28日(金) 2月の表現ワークショップ、参加者募集締め切りを過ぎて
         定員に達しないので、昨年のドラマワークショップ参加者や、
         石狩ワークショップ参加者にDMを郵送。
         道新の記事を見て、北広島からも申し込みがある。
         新しい出会い、楽しい時間をつくりたい。         

         昨夜、27日は9月に亡くなった忠海光朔さんの命日。
         11月の四十九日に行った「お別れ会」のおつかれさんと、
         遺稿集の内容について想いのある人たちが集まった。「開(かまえ)」にて。
         忠さんは詩人なのだから詩集にすべきだと言う人、
         いや、忠海さんの世界はもっと多彩なのだから、何もかももらさず
         採録したい、という人。私はどちらかといえば後者。
         終了後、めずらしい顔ぶれでカラオケへ。
         和田由美さん、勇崎さん、道新加藤さん、カメラマン野口さん、大沼さん、
         「開」の桝田さん。和田さんの「東京ドドンパ娘」は、すごく良かった。

         3時帰宅。6時に起きて、弁当&朝食。なぜかひどく元気だ。
         朝風呂でリフレッシュ。懸案のワープロ文書をWordに変換する作業に取りかかるが
         結局、メーカー指定の外付けFDD(3モード)を購入しなければいけないらしい。

         今夜はポルトホールで劇団千年王国の「SL」を見る。
         外で芝居を見るのは久しぶりかな。   


1月26日(水) 4日間のブランク。きょう、ひといき。
         積み残しの懸案処理にとりかかる。
         母のワープロ専用機文書を、パソコンに取り込む変換作業。
         ソフトを購入したが、いくつかの問題があり、いまだ完成せず。

         22日(土) 午前中、三角山放送局で「かりんずたいむ」。
         ゲストに、うそっぷの会の成田さん夫妻、出口さん。
         15:00からレッドベリーで、うそっぷの会「公開練習&新年会」。
         講師本間さんがすすめる公開練習では、お客様も一緒に身体を動かして
         呼吸や構音の基礎訓練、そして作品づくりプロセスの一端を見ていただく。
         元アナウンサーの山口さんはじめ、うそっぷの応援団が広がった。
         UHBで6分ほど、レッドベリーの活動を紹介してくれるとのことで
         ディレクターの吉雄さん、カメラさん、音声さんが参加。         
         
         23日(日) 25日の「八軒物語」ミーティングの段取り。
         わずか40日で本番にこぎつけるための、最重要会議だ。
         
         24日(月) 札大講義・色彩について第5回、今回で終了。
         漠然と関心を寄せていた、色にまつわるあれこれを、ひとまとめに語ろうという
         無謀な企て。取り上げた内容はおよそ以下のような。
         色と光の色彩科学/色彩と視覚の仕組み/色名と表示、カラーオーダーシステム/色の測定/
         色彩と呪術/赤い実と鳥の視覚について/陰陽五行と色彩/染色〜紅と藍/陶芸〜赤絵と
         顔料、釉薬/北海道の藍づくり/優佳良織/色という文字/色即是空/視覚現象、感情効果/
         心理、身体への色彩の効果とコントロール/札幌の指定景観色/五感と表現について/その他
         どれひとつとっても、本1冊になる内容で、以前からの蓄積がいくらかあるとはいえ、
         このかん、各分野の本30冊あまりを取り寄せて、とっかえひっかえ読み込んだ。
         最低3冊くらい読み合わせないと、一つのことを充分説明できない。
         専門外だから、とは言うまい。だいたい、私に「専門」って、あるのかな?
         あるようで、無いようで、でもやはり、自分なりの視点を持ちたいと思う。
         春から通年で「文化環境論」を担当する。今後も、こういう作業は常態となる。
        
         25日(火) 13:30から、「八軒物語」スタッフ会議。
         原作の岩沢さん、脚本構成の萬年さん、照明の土屋さん、音響の葛西さん、
         主役・佐藤亜紀子さん、企画全体にわたる仕事仲間・長谷川さん、
         そして札幌学院大の学生のみんな。
         レッドベリーとしてはめずらしく、ビリッと引き締まった打ち合わせ。素敵な時間。
         
         脚本の萬年俊明さんは、10数年前まで、デパートメントシアター・アレフという劇団を主宰、
         作・演出で、いつもセンセーショナルな芝居づくりで話題を呼んでいた。
         重い病を得て、外出もまままならず、演劇から遠ざかっているが、
         今回、メールを駆使して、原作を脚本化する作業、全体の構成をひきうけてくれた。
         このうちあわせと、あと何回かは、稽古に立ち会ってくれる予定。
         「八軒物語」の企画趣旨を賢察した萬年さんの、行き届いた配慮に感謝。
         あらためてこの人の実力を実感する。                  
         
         3月5日、6日の本番に向け、1ヶ月集中の芝居づくり。白熱した時間がはじまる。
         きょうもUHB取材陣、熱心な取材、撮影。


1月21日(金) 昨日いちにち降り続いた雪が上がって、
         今朝は表通りで、小さな除雪車を使い、人手も動員して、道路わきの雪かたづけが
         行われている。でも、違法駐車の多いあたりはなかなか片付かない。
         
         19日(水) うそっぷの会、今年初めての定例練習。
         22日にレッドベリーで、「公開練習、兼新年会」をするので、その準備。
         今年から練習を週1回に増やして、再来年の10周年記念公演に向け
         ピッチを上げる。障がい者だけでなく、広く交流を深め、作品づくりをすすめたい。

         20日(木) 食卓用のイスを購入。荷物が届いた。
         使っていたイス4個のうち、2個は叔母のところで使わなくなったものをもらった。
         叔母夫婦が埼玉川口に居た頃のものというから、40年以上になるだろう。
         座面のレザーが裂け、木組みがはずれてグラグラする。
         あとの2個は、私が結婚したとき買ったもの。
         セットになっていたテーブルは小さくて、子どもが生まれたとき買いかえた。
         座面の布を、4回、自分で張替えして、20年になる。
         こちらはしっかりしているので、プロに張り替えてもらえばまだ使える。
         あたらしいイスは、めずらしくテーブルとセットでなく、イスだけ(2個セット)で
         販売されていた。座面がちょっと低めで、回転する。
         イスが変わっただけで「なんだかよその家に来たみたい」と、娘が言う。       


1月18日(火) 昨日、札大講義、色彩について第4回終了。
         染色、陶芸など人間が色彩を追求するプロセスの話、あれこれ。
         関連して、明治の一時期、北海道の藍生産が本場阿波徳島をしのいだ
         時期があることも話題にした。
         篠路興産社、蜂須賀農場、屯田兵の藍づくりなど。
         ここでもまた、話は琴似につながってくる。
         「八軒物語」でいつか、藍の話をしたいな。
         レッドベリーの庭に蓼藍を植えてみたい。夏に生葉染めなんて、素敵。
        
         16日 江別ドラマシアターどもの優子さんと電話で話す。
         高砂の土地を買うのは一時金を整えるのが難しく、当面は断念するという。
         更地を持つと、建物を建てるまでの固定資産税が非常に高額になる
         という話を他から聞いた。確かに今、無理をすることは得策でないかもしれない。

         きょうは少しゆったり。
         昨夜、久しぶりに東京の友人から電話。
         学生時代のなつかしい町を歩いて、思い出したから、と。
         仕事は、責任ある立場の人は特にたいへんのようだ。


1月15日(土) スタジオは北大落語で、丸1日、若い人たちの活気。
         いくぶんか、仕事進展。
         
         庭のヒバの木に、猫が2匹登って、じっと雀を狙っている。
         毎日のように、新雪に足跡をつけて遊びに来る。
         それを、うちの猫が窓からじっと見ている。
         ときどき、内と外の猫同士、見つめあっている。   


1月14日(金) 13日、なぜか札幌青年会議所の新年交礼会というものに参加。
         豊水小学校活用会議でお会いした方々からのご案内だったのだろう。
         おもいきり場ちがいだったが、勉強になりました。

         きょうは、「試験前の子ども」状態。しなければならないことは、分かっているのに
         別のことばかりやっている。いや、別のこと、のほうも、
         急いで処理しなければならないことばかり、なのだ。
         生協の食品注文表を記入するとか、 
         先日提出した申請書に、急ぎ追加の書類が必要、とか、
         クレジットカードの支払いが引き落としになっていないから至急入金せよ、とか、
         明日、スタジオの利用が入っているので、広げた資料を片付ける、等など。
         ほかに、テレビ取材の打ち合わせ1件。
         5月、6月に1週間単位のスタジオ利用申し込み2件。
         お、今年は出足が早い。


1月12日(水) 昨日は札幌学院大:演劇とアートマネジメントの最終講義。
        今年も、体験活動の比率がきわめて高い1年だった。
        学生たちはあれこれ振り回されてたいへんだっただろうけど
        でもきっと、得がたい体験が多かったはず。いつか思い出してくれるといいな。
        誠心誠意、参加してくれたOB、OGたち、お疲れさま、ありがとう。
        ただ私にとって、あまりにも仕込み、段取りの労力が大きすぎるようだ。
        新年度は、過去5年間を検証して、少しシンプルな講座にしようと思う。

        北海道文化財団に、うそっぷの会活動について共催事業申請を提出。
        書式をHPからダウンロードして、直接書き込み、メールで提出。なんて便利。
        5年位前、日本財団から小さなフロッピーで申請書式が送られてきた。
        データ入力するのに、えらい苦労をしたことを思い出す。


1月10日(月・祝)  クルクル動いている割に、仕事の成果が見えない日。
        家のことに多くの時間を費やし、住環境がいくぶんすっきり。食品ストックを補充。
        必要な資料を探して、やっと見つけたこと。ひとまずこれらで、よしとしよう。


1月9日(日) 長嶺ヤス子さんが、12月公演の残務整理に来札。昼食会に参加させていただく。
        次は4月12日アートスフィアで、近松浄瑠璃「博多小女郎浪枕」を、下座音楽に演歌を
        おりまぜて、久しぶりの和服で踊るという。おもしろそう。

        午後、「八軒物語」の新年顔合わせ。ようやく、正式タイトルが決まりました。
        題して「亘理渡来記すえ語り」。亘理(わたり)は宮城県の地名。多くの屯田兵が
        ここから入植しています。語り手のおばあさんの名前が、島村すえさん。
        ということで、ちょっと時代劇風?かな。
        肩につけるサブタイトルは、「八軒物語VOL.2」。
        昨年の第1作は「八軒物語2003」としたのですが、予算の都合上、年度で動くことも多く
        今回も2004〜2005にまたがって活動しています。これではどうも分かりにくいので
        今回から表記を変えたいとおもいます。さてさて、3月5日、6日の本番に向けて始動。


1月8日(土) 雪、ひたすら雪。よく降りますね。
        いくつかの懸案に進展あり。
        なんだか、いつもそんなことばかり言ってますね。
        いったい、いくつ懸案があるんダ?
        
        実のところ、何ヵ月ごし、何年越し、十数年越し(?)の懸案が、リストアップされている。
        そうこうするうちに、解決の方向が微妙に変わったり
        無理に処理しなくて正解、という場合もあったり、
        あたためてこそ懸案、ということもあるのだ、などと言い訳して。
         
        で、なんだか少し、身辺がすっきりしてきたような気がする今日このごろ。
        課題がシンプルになってきたのかもしれません。


1月7日(金) 琴似神社へ「どんど焼き」に。古い神札など、実際に火をたいているところへ
        投げ入れることが出来るのはありがたい。お世話の方は大変だけど。
        七草。本来の七草粥がどのようなものか、知らないのだけれど、
        うちでは毎年、大根、にんじん等、ありあわせの野菜7品をたっぷり刻みこんだ
        炊き込みがゆのようなものをつくる。
        あっさりして、おなかに優しくて、美味しいと思うのだけど。

        1986年、19年前の2月に閉館した駅裏8号倉庫の運営委員10数人に
        久しぶりのミーティング開催相談を発信した。集まって検討したいことがあるのだ。
        この人、会ってないな、連絡先が分からない、と思ったら、
        何のことはない全くそのまま、30年変わってないよ〜、と電話で笑うMさん。
        まだ終わっていなかったと思うとちょっとうれしい、と返信をくれたUさん。
        20年の時間はやはり、重いなあ。でも、な〜んにも変わってない何かが、確かにありそうだ。


1月6日(木) 夕方、娘と大通りまで。かいもの、食事。
        まちはそれなりの賑わい。いくつかの懸案処理。  


1月5日(水) 雪。しずかに、たえまなく、降り続ける「積もりそうな」雪。
        昨年、表通りに融雪溝が出来て、道路わきの雪山が解消され、とても見通しが良くなった。
        しかし溝に雪を投入する作業は、区域ごとに分担されているようだが、なかなか大変そうだ。
        教会、幼稚園、牧師館周辺一帯の雪を、いつも、もくもくと処理している方が居て、
        本当に頭が下がる。きょうも終日、この人の姿があった。
        
        昨日の「カレンダーリサイクル広場」は、雪の降るなか、届けてくださる方、
        買いに来てくださる方、20人あまりが足を運んだくださった。
        よく売れて、残ったものは早速、かでる2・7のボランティアセンターに届けた。
        こちらはきょうからすごい規模で開催。ダンボールがどんどん運び込まれています。
        以下に情報を。

        カレンダーリサイクル市 
        日時   1月5日 10:00〜16:00/6日 10:00〜15:00
        場所   @かでる2.7(中央区北2西7) 1階展示ホール
              A札幌国際プラザ(北1西3MNビル)5階
              B札幌サンプラザ(北区北24西5)1階展示ホール
        問い合わせ 北海道ボランティア・市民活動センター TEL..011-281-0590


1月3日  琴似駅前のヘアサロンで、髪をカット。半年ぶり、いや、それ以上か。
      サービスでマッサージしてもらい、福引でシャンプーをいただき、至れり尽せりですね。
      さあて、世の中、明日から動き始める。4日御用はじめ、というところが多い。
      レッドベリーでは、明日「カレンダーリサイクル広場」を開催。
      今年は商店などのサービスカレンダーが少ないみたい。
      一方、お店ではたくさん売っている。
      カレンダーは、好みのデザインを選んで「買う」もの、になりつつあるようだ。
      とはいえ、まだまだカレンダーリサイクルは可能なはず。
      提供してくださる方への、ささやかなおみやげを準備。


1月2日    母、娘と3人で北海道神宮に初詣。今年はあたたかく、おだやか。
        ずっと前から、おそらく40年以上続くこの習慣に娘が加わり、
        その娘の身長が私を越した。いつもの甘酒。
        六花亭お休み処の焼もちとお茶サービスが始まったのは、いつからだったか。


2005年元旦  あけましておめでとうございます。
         雪。純白のお正月。良い年でありますように。
         
         昨夜の紅白は、新撰組のテーマと、「マツケンサンバ」と、小林幸子がよかった。
         韓国の女優さん(名前覚えてない)の歌というかパフォーマンスというか、不思議な迫力。
         カウントダウン直前に、タカシクンから「もうすぐあけおメール」。
         道警に就職が決まっている彼、学生時代最後のお正月だね。
         盛り上がってるのかな。ありがとう。
         あけてやっと、年賀状を書く。それが本来、と言い訳しつつ。


12月31日(金) きのうはめずらしく熱が出て、まる1日寝てました。
          朝起きて、なんだかへん。二日酔い?
          前夜、午前2時まで琴似でのんだけど
          7時間あまり話したことの8〜9割、友人の職場と仕事の悩みの聞き役。
          (やはり、組織で働くのは大変だなあ)          
          それほど飲んでいないはずなのに、なんだろう、おかしいな、
          と思ったら、発熱だった。ひたすら眠った。
                         三角山放送局の忘年会をキャンセル。          
          今朝は36度台にさがったので、さあ、これから、年越しの買物へ。
          
          陽射しの明るい大晦日。
          やり残したこと多数、年明けの予定山積み。
          でもまあ、いいでしょう。思い煩うのは止めよう。
          まずは気持ちよく新年を迎える準備にとりかかります。
          思い返せば色々あった、2004年、ありがとうございました。


12月29日(水) 27日 支払いあれこれ。買物あれこれ。
          このところ、冬休みに入った娘がばりばり本を読んでいる。
          けっこうな厚さの単行本を5時間ほどで読破するのをみて、私も、
          と、気になるあれこれ放り出して、しばし読書。              
          
          28日 「八軒物語2004」の今年最終ミーティング&忘年会。
          稽古の日程、スタッフのめど、17年度に予定される複数の再演計画など検討。
          う〜ん、来年は忙しくなりそう。
           
          29日 昨夜のミーティングにそって、各種連絡、段取り、ホームページ更新、等々。
          年賀状出さなくちゃ、仕事場の片付け、スケジュール調整、あれもこれも。
          と言いつつ、めずらしいひとから「久しぶりに今夜、のみませんか」のメールには
          やはり、でかけねばなりますまい。


12月26日(日) 日記が長いときは、タイトルつけなくちゃ。
          きょうのタイトルは、「忠海メモリアル・アイリッシュスープだよ」。

                        24日 年明け2〜3月に開催する表現ワークショップの概要を固め、早急に参加者募集を開始
          する必要がある。年末の新聞に折り込むためのチラシ原稿を作成。八軒連絡所(もとい、今は
          「まちづくりセンター」というのですね)の印刷機を利用させていただいて、4,500枚裏表を印刷。
          紙そろえなどで、ずっと手を動かして丸々2時間かかった。雪の中、まことに重い紙をソリに積んで、
          エンヤコラ、道新販売店に搬入を果たした時には18:00を過ぎていた。
          それからイブの買物に出かけたが、チキン屋さんも、ケーキ屋さんも、行列が出来ていて、
          特の「きのとや」さんの行列はすごかった。予約のケーキを受け取りにきた人の列50人以上、いや
          100人近く居ましたか。これはどう考えても無理。デコレーションケーキをあきらめて、一般ケーキに
          クリスマスの飾りをつけたものを購入。これもけっこう可愛くていいじゃありませんか。
          今年はツリーも、リースも、プレゼントも、何ひとつできなかったクリスマス。唯一、ケーキだけ。
          
          25日 午前中、三角山放送局で「かりんずタイム」生放送。
          午後3時からスタジオで、生きがい探偵団主催、恒例大ポットラック望年会、開催。
          例年、サロマ(芭露)から殻つき牡蠣を20〜30キロ取り寄せて、なま、酒蒸し、炭火焼で
          食べ放題を行うのだが、なんと今年は厚岸の殴り込みを受けて、サロマ VS 厚岸の対決。
          いや、すごかったです。美味しかったです。それに良い日本酒、ワイン、焼酎など山積み。
          一品持ち寄り料理も盛りだくさん。ちなみに私は、ラム肉のスープを寸胴いっぱいつくりました。
          仔羊亭:忠海さんが、去年の夏、庭でつくってくれたスープの記憶をたどりながら。
          参加者総勢40名を超える大宴会は23:30、明るい月の下、滞りなく終了。 

          26日 午前中いっぱい、スタジオのかたずけ。ゴミ袋をひとつ、ひとつ開けて分別チェック。
          アルミ缶をひとつひとつすすいで、プルタブをとり、子ども会の廃品回収用にまとめる。
          酒瓶、ペットボトルもすすいでひと袋にまとめる。あとは燃やせるものと、プラスチック再生品に
          分けて、と。コラコラ、どうしてプラスチックの中に紙皿を入れるのよ。吸殻混入が一本もないのは
          立派だね。春のように明るい、晴れた冬の日の、ゴミあそび。
          
          今年、私に起きた大きな変化(小さいかな?)は、掃除が楽しくなったこと、だ。
          掃除って、いくらやっても、たいしてきれいにならない、と思っていた。
          ところが、ある洗剤に出会って「きれいになる。きもちよくなる。」ということを知ってしまった。
          毎日使うグラスなんて、もう、ピッカピカなのサ。
          それ以来、チョコチョコ、チョコチョコ、あっちこっち、掃除して悦にいっている。
          来年は、もっと大々的に掃除魔になるかもしれない。


12月23日(木) 21日 冬至。ゆず湯の至福。母の冬至かぼちゃ。
          10数年ぶりに山口成子さんと、西28丁目でのむ。
          STVのアナウンサーだった彼女とは、思えば30年以上のご縁。
          お互いに、ちっとも変わらない。
          話してみると、現在関わっている仕事で重なり合う部分がある。
          こんど、うそっぷの会の練習をのぞいてくれることになった。

          22日 乾燥のせいか、鼻がむずむず、鼻水が止まらない。
          加湿器を持ち出して対策。
          年賀状、準備。今年は印刷せず、PC用カードを購入して
          対象に応じて手づくりすることにした。
          懸案のラミネーターを購入。2本ローラーの簡単なものだが、これで充分。
          スタジオの掲示物や、利用者への案内など、これがあるとすっきり。
 
          23日 雪。読書に最適。
          原ォ「愚か者、死すべし」、あと少しで読み終わるのが残念。


12月20日(月) 仕事用のイスを購入した。
          今まで使っていたものは、1972〜3年頃、旭町の豊平スチールで買った。
          STVでアルバイトをしながら放送原稿を書かせてもらっていた頃だ。
          それから今まで、ずっと一緒。以下はイスの引越物語。
          
          1.まず、実家2階の自分の部屋(西区山の手)
          2.祖父が住んでいた離れに移る
          3.1985年結婚して、中央区西線沿線へ
          4.1988年八軒へ引越し。現在の場所 
          5.1989年、きしゃぽっぽ保育園のすぐ向かいのビルに、4畳半ひと間の
            事務所を借りる。(中央区北3条東2丁目)
          6.1991年、さっぽろシアターパークプロジェクト事務局常勤
            (中央区南1条西1丁目)
          7.1995年、北海道演劇財団設立準備会〜期成会の事務所を、
            演劇鑑賞協会北座の事務所に移す(中央区北1条西3丁目)
          8.1997年、設立なった演劇財団の事務所が、独立移転する機会に
            イスを八軒の自宅に持ち帰る
          9.2000年、八軒旧宅解体、建て替えのため、近所の仮住まいに移る
          10.同年暮れ、自宅に戻る
          
          そして、2004年暮れのきょうまで、お世話になったが
          背もたれのスプリングが壊れ、仕事を続けると腰が痛くなる。
          座面の高さ調節も、現在のようなエア式ではなく
          ネジがきかなくなって、動かない。       
          クッションを使ってどうにか、ごまかしてきたが、いよいよ、もう限界。
          昨日、たまたま立ち寄った琴似の家具屋「リビングごとう」で、
          なぜか一つだけ入荷、年末セールでとても安くなって、私を待っていた。
          ひと晩考えたが、きょう、出かけて入手した。
          これまで30年、ありがとう。私の大切な戦友。
          これから30年(の予定)。お世話になります。

          17日 来年夏に行われる「かがやけコトニ、屯田兵の里まつり」の
          第1回実行委員会。八軒物語も参加します。

          18日 久しぶりにゆっくり朝寝。懸案の衣類整理と、手紙、メールで一日が過ぎ。

          19日 志の輔落語。気合が入ってました。佳境に入ったところで
          客席で携帯の着信音。事態を話に織り込んで、満場の拍手。


12月16日(木) 14日 札幌学院大の学生2人と一緒に、ドラマシアターども:安念さん夫妻を訪ねた。
          劇場、兼喫茶店、兼住まい、兼有機野菜のやおや、のどもVを、11月いっぱいで閉めて、
          アパート住まいをしている、と聞いた。「どうしてる?」と電話したら、
          奥さん曰く、「ふた間のアパートで神田川してる」とのこと。
          これは押しかけねば、と急きょ、高砂へ向かった次第。
          20数年ぶりに、ノンビリした生活で、これがいい、ここから動きたくない、
          と、言いつつ、実はすぐ近く、アパートから見えるところに格好の土地が見つかり、
          近く、手付けを打つという。さすが、動きが速い。来年夏のオープンを目指して、GO!

          15日 うそっぷの会の練習日。講師の本間さんが、きょうは来られないので、と
          基礎練習用テープを届けてくれた。
          身体をほぐし、呼吸を整え、声を出すこと、明瞭に発音することなど、30分ほどの
          プログラムを、テープを聞きながらすすめる。いわば、基礎練習のラジオ体操。
          これ、なかなかいいですね。他のグループにも紹介してあげようかしら。
                         
          夜、八軒物語2004「島村すえひとり語り」(仮称)の本公演に向けて初稽古。
          萬年俊明さんが病床でリライトしてくれた新バージョンはとりあえず5場まで。
          少しずつ洗練され、分かりやすくなっている。なんだかけっこう、本格演劇の風格が。
          それに、昨年のゴスペル風テーマソング「THE HACHIKEN STORY」の
          レコーディングの話も、思いきり本格的に進行中。こちらも、乞うご期待!  
                         
          16日 久しぶりに、ゆっくりスタジオの掃除。午後、薬をもらいに病院へ。
          みぞれと雨、ひどい天気。でもなぜだか、気持ちが先に向かっている。          


12月13日(月) 札大の「色彩・第3回」講義。今年はこれで終わり、年明けにあと2回。
          きょうは陰陽五行の色の話など、ちょっと、ウンチクしてみた。
          きょうから土用。正月の準備は、きょうから始めることになる。
          今年をしっかりと終わらせ、新しい年をとどこおりなく迎える、
          そのめぐりを促進するのが「土用」のはたらきである。
          なにかしら心新たに、今後のことなど、考えてみる。


12月12日(日) 10日、内容の込み入った返信メール多数、年末年始の会議やパーティの出欠連絡、
          問い合わせへの返事など、来週まで持ちこすことの出来ない諸々を処理。
          丸々、半日を費やす。
         
          11日、スタジオで若い俳優のたまご達の発表会。アマチュア劇団の公演、ではなく
          養成所で学んでいる(この養成所はすでにないのだが)という姿勢に、ある種の清々しさ。
          問題は、これからどうするか、なのだ。一人は東京へ出て行くという。演劇と、どうつき合うか。

          12日、大河ドラマ「新撰組」最終回。毎回見ていたわけではないが、
          けっこう気に入っていた。
          明治がこれほど身近かだ、という実感は、北海道の特殊環境だ。
          特に琴似は、そうだ。あのドラマが終わったところから直接、土方が、永倉が
          会津の人たちが、仙台の人たちが、北海道へ、琴似へとやってくる。
          
          作家・三谷の体質なのか、男ばっかりの実に色気のないドラマだったけど
          ラスト、近藤が斬首の直前、「トシ!」ってつぶやく。あれ、よかったな。
          次は「義経」ですか。予告編によれば、これはまた、色気過剰なかんじ。
          中井喜一の頼朝が、敵役でよさそう。


12月9日(木) 札幌駅前通りで、めずらしく本屋さんに入った。
         原ォの新作「愚か者死すべし」を買った。はやく読みたいけど、しばしオアズケ。


12月8日(水) ほうじ茶の買いおきがなかったので、フライパンで番茶を焙じてみた。
         お茶屋さんの店先みたいないい香りがして、おいしかった。
         そろそろ、ほうじ茶を買いに行かなくちゃ。
         知ってる?北海道神宮の社務所脇にある「お休み処」っていうのかな、
         六花亭がシンプルな焼もちとお茶を提供している。
         そこで売っている、くきほうじ茶が、とてもいい。お茶を買いがてら、
         たまに神宮におまいりする。(失礼、本来は逆ですね)


12月7日(火) 4日、5日、終日、食卓テーブル、ノートパソコンで仕事。
         5日夜、ひと区切りついたので、スタジオのマキニウム公演を観劇。
         開演から1時間ほどして、セリフ途中の突然の暗転、
         かと思ったら、めずらしい停電。周辺一帯の家が軒並み、真っ暗である。
         北電に電話するが話し中でつながらない。復旧の見通しはつかめない。
         急遽、ろうそくを数本つけ、懐中電灯をかき集めて芝居を続行。
         10分ほどして、いきなり点灯し、無事、最後まで上演した。
         観客には、ある意味、心楽しいハプニングだったと思うが、
         役者さんは大変だっただろう。

         6日(月) 札大で、色彩について2回目、講義。
         昨年と今年、年間5回、担当させていただいている「北海道の知的財」という
         一連の講義は、鷲田小彌太さんが統括、指導してくださっている。
         きょうは「北海道につなげていく視点が全くない」と叱られた。
         自分が勉強したことをそのまま語るのではいけない、とも。
         
         先週と今週、色彩学の基礎とされている、ニュートンやスペクトルや
         三原色や網膜の細胞のことや、マンセルやオストワルトのことを
         延々と話したのだから、確かにその通りである。

         私はこの講義のおかげで、多くの言葉や概念や知識にであった。
         「着色のメカニズムは吸収である」とか、
         白と黒を混ぜ合わせるとき、白およそ20%で、人間の視覚でちょうど中間の
         グレイをつくることができる。決して50%ずつではない、とか、
         そんな言葉から、色彩には直接関係のない様々なイメージが広がり、
         本当に楽しい。その楽しさをこそ、学生に伝えなければいけない、ということか。
         
         講義を終えたところに学生がやってきて「聞きたいことがあるんですけど、
         補色って、赤をじっと見つめたあと、緑が見える、って言うんですけど
         どこを見ればいいんですか」とのことである。
         先日、私もやってみて、実際にぼんやりした残像を見て感激したところなので
         その旨、お話した。「ほんとに見えるから、やってみて」
         それが言えて、ほんと、良かったな。来週もがんばるぞ。

         講義終了後、厚生年金会館へ。長嶺ヤス子の「オルフェ」公演に駆けつける。
         いつもながら、極限まで踊りこんで至福にいたる踊りに、胸が痛くなる。
         終盤で立てない様子に異変を感じたが、足がつってひどかった由。
         それでも笑顔で打ち上げの司会進行までこなす超人ぶりは、相変わらず。
         長嶺さんの世界は、正邪、善悪を超えて闊達である。
         同時に、生きる心情は、おそらく、常に死を見ている。         
         そのエネルギーを身近で感じたい、というのが、ここ20数年、私が長嶺さんを
         見続けている理由だと思う。そのために、ささやかな支援を続けたいと思う。
          
         7日(火) 夕方、久しぶりに地下鉄大通駅で娘と待ち合わせ。小さかった頃、
         待ち合わせ場所にしていた北出口のキオスク前。ホワイトイルミネーションの
         駅前通りを歩く。いつもの街角が、なぜかなつかしい。


12月3日(金) 29日(月)夕方(16:20〜17:50)札大で「色彩」について第1回講義。

         30日(火) 朝刊に、広告代理店パブリックセンター倒産の記事。
         この会社が、まだ北澱連ビル(植物園のところ)にあったころ、
         3階の屋根裏のような部屋に友人Hさんの事務所があって、
         そこに机を借りて、仕事をしたことがあった。
         ここぞという芝居に取り組むときは、お訪ねしてチケットを買っていただいた。
         広告の世界がぐんぐん、元気になり始めた頃のことだ。
    
         札幌学院大「演劇とアートマネジメント」に、俳優・斎藤歩さん
         来ていただいて、俳優になった経緯、俳優の生活について話してもらう。
         食い入るように聞くみんなの顔が印象的。
         江別ドラマシアターども、最終日。もう一度、訪ねるつもりだったが、かなわず。
         
         1日(水) うそっぷの会、稽古と今後の活動打ち合わせ。
         2007年の10周年記念公演に向けて、来年度から週1回稽古体制を組む。
         
         2日(木) 来年度、取り組むことになった「文化環境論」準備のため
         Amazonに注文した本が届き始めた。
         河合隼雄(臨床心理)と多田道太郎(仏文学)の短い対談が示唆に富んでいる。

                      3日(金) 1日からスタジオ入りした、演劇集合体マキニウムがきょうから公演。
         事務所が楽屋になるため、ノートパソコンを抱えて居間で仕事。 


11月28日(日) 暖房が効きすぎたり、効かなかったり、調整がむずかしい。
          挙句のはて、身体が冷え切って、温まるために入浴。
          田辺聖子が、小説を書くときは、1日に何度もお風呂に入る、
          と書いていたのを思い出した。


11月27日(土) 朝、地震があった。続いて何度も小さな余震がある。いやだな、
          と思ったら、違った。一軒おいて隣の家の解体工事。
          (最初のは、正真正銘の地震)
          大きなユンボが、モルタルの家をガツンガツン壊すたびに
          地響きがして揺れる。小雪が舞うなか、見にいってみた。
          もう、建物はすっかり姿を消し、家の周りのアスファルトや
          コンクリートの塀などが引きはがされ、地面が顔を見せはじめていた。
          何十年かに一度、出現する、まっさらな空間。
          
          午前中、三角山放送局で「かりんずたいむ」。ゲストは八軒物語2004の
          原作を書いてくれた岩沢さん。
          夜、亜璃西の事務所で忠海さんお別れ会の精算会議。


11月26日(金) 少し落ち着いて仕事をした。「色彩について」である。
          どこから話し始めるか、それが決まれば、全体が見えてくる。


11月25日(木) システム手帳を整理した。過ぎた部分をファイルし、
          来年3月いっぱいのダイアリー用紙を装着する。
          前回、この作業をしたのは9月26日だったと思う。
          そこから現在まで、2ヶ月の時間を思う。
          あたらしいページに、よき記憶が載りますように。

          来週から年をまたいで5回、札幌大学で「色彩」について話をする。
          今週はその準備にかかりきり、になろうと、
          先週までとは、うって変わって家に居るのだが、
          諸々の残務整理、この先3〜4ヶ月のセッティング、支払い、買い物、
          受けた取材の原稿校正、ペンディングになっていた家の中のあれこれ、
          等など、ひとつひとつ、向き合って対処するうち、あっという間に一日が過ぎ去る。          
          
          23日、劇団極「幻日」を観る。
          集団創作のような形でつくったと聞いた。
          近未来を思わせる設定も、現在の世界への問いかけも良く分かる
          のだが、昔の芝居の懐かしいセリフが、全く違った位置に置かれるなど、
          感性の焦点が今ひとつ、定まらないことが、
          極を観続けてきた者にとっては、はがゆい感じがする。


11月21日(日) 午前中、八軒物語2004打ち合わせ。
          「島村すえひとり語り」(仮称)の本公演は、
          2005年3月5日(土)6日(日)に決定。会場は八軒会館を予定。
          試演会の結果をもとに、台本に手を入れて、更に楽しく。
          プロセスからつくりあげる、コミュニティ演劇の道筋が見えてきました。


11月20日(土) 札幌学院大・演劇とアートマネジメント講座のプロデュース企画
          交流芸術祭「リヴォルバー」開催。
          朝8:00からピアノ調律、照明吊りこみ、音響セッティング、芝居の位置決め。
          次いで、きょう初めて会った他大学3サークルの出演者と、段取り打ち合わせ。
          リハーサルなし、という無謀な話。(いかに無謀であったか、終了してから実感)
          
          今年は在籍者数が少ないこともあって、いつにもましてOB、OGの力を借りた。
          それでは足りず、OB周辺の劇団の人たちの力も借りたが
          進行の細部は私自身が決めざるをえなかった。
          緞帳を上げるきっかけは何? 照明と音と、どちらをきっかけに始める?
          司会者はどの位置に立つのか。この踊りだけは、板付きで音を入れてほしい。
          引き幕を閉めたら、中幕を揚げ、後ろにあるピアノを移動し、マイクをセットする。
          その作業をするのは何人?誰と誰? 作業のための薄あかりが必要だ。
          などなど、いつも誰かが担ってくれて、私は見ているだけだった仕事。
                   
          今年初めての企画で反省点は多々あるが、収穫も大きかった。
          学生ひとりひとりが、それぞれの位置でよく役割をこなしたこと。
          OBが、実にOBらしく、現役生のために素晴らしいサポートをしてくれたこと。
          他大学の学生と、わずかだが交流があったこと。
          少数ながら学内の教職員が見て、この活動を評価してくれたこと、などなど。
          学生の体験学習のための企画なのに、私自身が新しい体験をした。
          
          準備途中で、中止を提案した。
          来年はもう、こんなたいへんなことは止めよう、と思った。
          が、終了して、みんながいい顔をしているのを見ると、やはり・・・・・・。
          打ち上げ、カラオケ2次会に参加。23:00帰宅。


11月19日(金) 1週間、日記更新がとどこおってしまった。

         14日(日) 江別高砂のドラマシアターどもV
         13年間使われてきた現在の建物を今月いっぱいで出ることになり、この日が最後の公演。
         喫茶店と劇場の壁をぶち抜き、こんな時しか決して見ることの出来ない空間が出現。
         中央に花道をしつらえた、すばらしい仮設劇場
         4つ目の建物を期限までに決定することが出来ず、やむなくアパートを4つ借りて
         荷物を保管し、来年夏のどもWオープンをめざす、という。支援の輪を広げたい。

         15日(月) 残務整理。交流芸術祭「リヴォルバー」(20日、札幌学院大SGUホール)
         について、進行表作成等。グランドピアノを移動する必要、発覚。対応急を要す。

         16日(火) 学院大、管財課と打ち合わせ。講義時間を使って進行の細部検討。
         夜、高木孔美子朗読「ぽっぽや」。久しぶりのシアターZOOにて。
         通りから地下への階段がすっかりきれいに整備され、TPSの稽古場床も
         フローリングになって居住性アップ。車座で打ち上げ。いい空間になってきた。
 
         17日(水) 8:50教育文化会館。学院大受講生&OBがプロ演劇の舞台裏を体験。
         二兎社「新・明暗」。仕込み、撤去、受付、物販などの手伝いをさせてもらい、かわりに
         芝居を見せてもらう。これは彼等にとって得がたい体験。
         芝居も面白かった。テレビで人気の佐々木蔵之助、札幌で演出もしている
         木野花等が出演。
         漱石の「明暗」をもとにしたきめ細かなセリフと、小さめの回り舞台を使った
         スピーディな展開が面白い。休憩後、第二部は、装置の転換や照明が
         さらに効果的で、幻想的にも見えた。
         「ひとは変わることが出来るか」。永井愛の脚本はそのテーマにたいして真摯で、
         切実であると同時に、ユーモアも、パロディもあり、思考と、芝居の楽しみが混然となった、
         重量感のある舞台だった。
         丸1日、観劇を含め15時間の立ちあい、23:30終了。

         18日(木) 弁当づくりのため、ほぼ毎日、6:00前に起きる。
         このため睡眠時間が3〜5時間ということが1週間、続いている。
         きょうは家に居る時間があったので、午前といわず、午後といわず、
         30分、1時間と、細切れに眠った。おかげで少し回復。
         午前中、SGUホール(学院大)で、設営について打ち合わせ。
         いったん帰宅し、夕方再度、学院大。
         20日に受講生自身が発表する朗読劇の稽古。
         
         バー・ディバージョンから、ボジョレヌーボー解禁!のメールがきていたので
         帰宅前に立ち寄る。きょうのヌーボーはこれで最後、という一杯をゲット。

         19日(金) 家の仕事、たまったメール返信、HP更新など取り組むが、
         いまだ整理つかず。
         きのう、牧師館裏の栗の木剪定が行われた。あの栗の木です。報告をアップ。
         夜、久しぶりにイナダ組の芝居を見に出かける。             


11月13日(土) 12日 支払い様々。久しぶりにヨーカドー食品売場。
          鮮度の良いタラのアラがあったので、塩味のたら汁にした。
          下北の関根浜で、今はなき知人がつくってくれた味を
          思いながら。
          
          13日 忠海光朔さんお別れ会。
          10:00から、参加者のネームプレートづくりや、パンフレット折り作業など。
          参加者名簿で、だいじな人の名前が落ちていたりして、フォローしてもらった。
          申し込みはおよそ180名だったが、ふたを開けてみると約260名来場。
          会場は文字通り、立錐の余地なし、で、移動もママならず。

          生前の映像が、スローモーションで投影される会場に
          忠海さんの自作詩朗読が流れ、
          奥さんと娘さんが位牌、遺骨とともに、最後まで参加してくださった。
          18:00開場、21:00まで、熱く、静かに、滞りなく進行。
          ともにライブを重ねてきた三上寛さんがギターを抱えて歌い
          黒テントの女優・新井純さんからのメッセージテープが流れた。
 
          心ひそかに心配した対立や喧嘩もなく、
          道東や東京方面、京都、大阪など遠方からのお客を含め
          懐かしい顔、久しぶりの顔に数多く出会うことができた。
          終了間際まで、来客が絶えず、この場に足を運ぶことで
          喪失感に折り合いをつける、気持ちの区切りとする、そのために
          来てくださった方が多かったのではないかと思う。
          
          会を終えても、まだ、忠海さんが居ない、という実感が持てない。
          同時に、「死をずいぶん身近に感じるようになった」というカメラマンHさんの
          言葉には、全く同感。 
          私もこの1年間に、いくつもの死に出会って、そう思う。
     
          2次会、3次会におよび3時30分帰宅。




11月11日(木) 13日に行われる忠海光朔さんお別れ会の準備、段取り、あれこれ。
          ちゃんと連絡が届いているだろうか、もれている人は、いないだろうか。
          世話人会のメンバーも、みんな、まだショックから立ち直っていない、
          どこかヘンな状態で、仕事を進めている。とどこおりなく、すすめられますように。

          夜、八軒物語2004本公演にむけて、メインメンバーで打ち合わせ。
          日程は、2005年3月5日(土)6日(日)が第1候補。
          あれこれ話すうちに、次回作、その先の作品プランまで出てきて、
          この仕事は、大切に、楽しく、息長くすすめる価値ありと再認識。          


11月10日(水) 明け方、うっすらと明るんだ空に、くっきりした三日月。
          そしてその両側に、とても明るい星がふたつ。めずらしい光景を見たと思ったら
          夕刊に写真が載っていた。木星と金星なんですね。
          どこかの国の国旗デザインにでもなりそうな、素敵なワンセットでした。
          30分ほどして、けっこう明るくなってから見ると、星が一つになってました。

                       雑誌・財界さっぽろの臨時増刊号「HO」(ほ)という、
          なんとも趣味的な(いい意味で)雑誌が、9月、創刊された。
          見かけて印象に残っていたが、第2号の「雑人放談」というページで
          取材を受けた。ライターは、以前、沢則行さんの取材で
          レッドベリーに来てくれたことのある、矢島あづささん。
          八軒物語やコミュニティアートのこと、なぜ今のような仕事をするようになったか、
          など、気ままにしゃべらせていただいて、楽しかった。
          発行は、いつになるかはっきりしない、という。
          そういうところも、なんだか、のんびりしていて、おかしい。なんだか、好き。


11月9日(火) 札幌学院大学の「演劇とアートマネジメント」講座で、受講生による朗読劇発表のための
          ワークショップ。講師は松崎霜樹さん。
          今年はなぜか女性が少なく、その少ない2名が2名とも体調不良で参加できず
          男ばかりの芝居。ふだん、無口な面々で、大丈夫かな?と思いきや、
          意外や、これが面白い。大胆、かわいい、笑える。あらためて、芝居って面白い。


11月8日(月) スタジオで行われていた、コントユニットカプセル公演が昨夜で終了。
         4日間、仕事場が楽屋になっていて、PC使用がままならず、
         メールや日記更新がとどこおった。過去にも同様のケースはあるのだけれど
         かつてはこれほどPC利用度が高くなかったのか、気にならなかった。
         これは今後の検討課題。
         念のため申し添えれば、カプセルはとても気持ちのいい集団で
         礼儀正しく、センスも良い。レッドベリーの雰囲気を生かしてくれて感謝。
         女性ばかり4人の役者によるコント。さりげなく男性を演じるのがとっても上手でびっくり。
         冗長なところをシャープにして、構成に緩急をつけると、もっと魅力が光るのでは。

         5日、北海道文化賞贈呈式に、琵琶の二反田岳水さん関係者として出席。
         「文化は生活にゆとりや潤いを与えるもの」という言い方が
         あいさつや祝辞に何度も出てきた。それだけじゃないんだけどな。
         文化は、もっと力を持っているし、けっこう命に関わる営為なんだけど。

         6日夕方、札幌駅前を通りかかり、折り込みチラシの宣伝を思い出して
         東急百貨店「大薩摩展」会場へ。黒い薩摩焼の、焼酎を温める平べったい酒器。
         「風」で出てくる、最近はやりの、あれです。
                       閉店間近で、数字が欲しいから値引きしますよ、と言われて、つい(やっぱり)
         買っちゃった!小さな盃が3個ついてます。

         7日 みごとな秋晴れ。秋大根をふろふきにして、ごま味噌でいただきました。
            
         8日 たまっているメール返信、その他を処理。さあ、今週も忙しいぞ。          


11月4日(木) 午前中、道立市民活動促進センターで、20日に学院大で開催する交流芸術祭の
         チラシを印刷。ここにはいつも、本当にお世話になります。
         紙を持ち込めば、原紙代1枚300円だけで、簡易印刷機が使える。ありがたい。
         きょうは学生が一緒で、車もあるので、2,500枚の紙の重さを免れた。
         午後から、江別(大麻から野幌周辺)の高校、大学や、公共施設を
         しらみつぶしにまわって、チラシとポスターを配布。17:00までがんばって解散。
         本当にお疲れさま。
         考えてみたら、あらら、一緒に回ってくれた3人は全員OBですね。
         でもいいんです。どうやら演アト(演劇とアートマネジメント講座の略称)は
         受講する1年だけでなく、OBとして参加するなかで、
         アートと社会のかかわりの、本当の意味が見えてくる場のようです。


11月3日(水・祝) 読まなければならない本、山積み。読みたい本も山積み。
         身体と、手を、動かさなければならない仕事が多すぎて、本に手がつけられない。
         まいったな。 


11月2日(火) 岸田今日子チェーホフ朗読の夕べ。渡辺淳一文学館ホールにて。
         美しい! 魅力ある! スイと立っただけでかっこいい。
         演じているときは「女優」。でも、インタビューやおしゃべりの時は、
         「なんでもない、ただのやさしい女のひと」の顔が、ちらりと見える。
         ようするに素敵な人間なのですね。この人が居るだけで、贅沢な時間。


11月1日(月) 2か月分の日記を、一気にバックナンバーにしまいこむ。
         真っ更、ですね。
         今年はあと2ヶ月。いいこともいっぱいあるけれど
         いま、あっちも、こっちも、ひどすぎる。
         もしかしたら、洗いざらい行き着いて、
         真っ更にかえる兆しが、生まれはしないだろうか。


10月31日(日) 10:30、「ねこはしる」(アートインAsibina青芸)公演を観る。
          3年前、八軒で上演した大好きな作品。役者さんたちと再会。
          14:00から高砂ドラマシアターどもで、愚安亭遊佐「人生一発勝負」。
          1979年西区民センターで初めてこの芝居を観てから
          これまでに、何度、みたのだろう。
          それでもやっぱりまた新しくて、言葉もイメージもくっきりと入ってきた。
          なぜか突然、淡谷のり子の「別れのブルース」が出てきたりして、
          びっくり。でも、しっくり。

          外出続きの4日間。ここに書かない行動を含め、
          昼も夜も、ほとんど家に居ない1週間だった。


10月30日(土) 午前中、童話作家・高楼方子(たかどのほうこ)さん講演会。
          夜、小樽・あとりえクレールで、赤坂孝吉さんのギターコンサート。
          ギャラリー市田に続いて2回目のアルゼンチンタンゴ。
          「ラ・ボルドーナ」「ノスタルヒアス」、それにピアソラの曲が好きだな。
          かねてから一度訪ねてみたかった、あとりえクレールは
          オーナー高橋明子さんのセンスがあふれる、坂の上のあたたかなサロン。
          まちの灯と明るい月がとっても印象的でした。

          レッドベリースタジオの外壁に、ソフトドリンクの自販機を設置。
          似合わないかな、たたずまいを壊すかな、と心配もあるが
          人が集う場の手近で、ささやかな飲み物を提供できることは
          良いことなのではないか。うまく生かされますように。           


10月29日(金) 流山児事務所「心中天の網島」公演の仕込み、撤去作業を
          札幌学院大学「演劇とアートマネジメント」受講生が体験。
          舞台も見せてもらう。講義よりもずっと多く得るものがあったはず。
          朝9時前から23時すぎまで、道新ホールにカンヅメ。
          芝居は、なかなか良かった。
          型を使うところと、型どおりを排除する試みのせめぎあい。

                      心中の道行の果て、「まもなく夜があける。はやく、夜があける前に・・・」
          というセリフがある。夜明けとは、そういうものだったのかな。


10月28日(木) 朝9:00に出かけてから、人に会って、紙を買って、印刷して、また人に会って打ち合わせ。
          高校の保護者懇談会。18:30からの西区イベント準備会議が終了したのは22:30。
          悪いけれど会議中に携帯で、明日の仕事の打ち合わせメールを打ち、トイレのついでに
          電話を3件。さて明日は、朝8:00に出かけて、帰りは夜中になる。


10月27日(水) 初雪。夕方、家の中で雨漏り。大騒動。説明後日。


10月26日(火) ここ3週間、実現が危ぶまれ、紆余曲折を経てきた
          札幌学院大・演劇とアートマネジメント講座(通称:演アト)の
          平成16年度プロデュース企画・交流芸術祭「リヴォルバー」を、
          予定通り11月20日(土)14:00開演で、実施することを決定。
          内容は、なかなか楽しいものになりそう。
          
          他大学からの参加団体は
            北海学園大学 競技ダンス部
            北海道教育大学 落語研究会
            大谷女子短期大学 日本舞踊サークル 舞姫
            北海道大学 ゴスペルクワイヤ Ciel
          それに、演アト受講生による寸劇を、松崎霜樹さんの指導で発表。

          入場料500円。ただし関係者から購入すると、かなりの割引があるかもししれない。
          このサイトをご覧の方は、私・飯塚にメールでご予約いただきますと
          エート、20%オフの400円といたします。どうぞ、多数いらしてください。
          いまどきの大学生の多彩な活動を、ぜひご覧ください。


10月25日(月) いろいろ、たくさん、仕事をした。アタマ、クリアーだね。うれしい。
          いくつかの懸案について、意志を固める。    
          栗の木について、近隣の人を訪ね、状況を伝え、話を聞いた。


10月24日(日) お酒を、全く飲まなかった。飲みたいと思わない。めずらしい。
          (こんなことが特記事項になるなんて、いいのかな?)


10月23日(土) 伊藤千恵子さんの「三味線・唄コンサート」。
          98年から続けてきた自作自演発表の試みの集大成。みごとな内容。
          長唄「綱館」で伝統曲の迫力を堪能。
          第二部は洋装で、弦楽器としての三味線の可能性をじっくり聞かせる。
          客席にも舞台にも、あたらしく生み出す創造の意志と、
          若い人を育てようとする、あたたかく厳しい意志が感じられて、
          心地よいコンサートだった。
          会場で長谷川さん達と会ったので、南1条界隈で落ち着き場所を物色。
          「膳や」という何気ない居酒屋さんが、これが大当たりでした。


10月22日(金) HPのあちこち、気になっていたところに手を入れる。
          NEWと書くほどのこともないが、とどこおっていた何ヶ所かが再始動。
          栗の木のこと(10月8日参照)で、以前、牧師館に住んでいた斎藤牧師さんに
          メール。「絶対切ってほしくない、健闘を祈る」と返信あり。うれしい。


10月21日(木) 調べたいことがあって「般若心経」の解説書を読んでいる。
          色受想行識、という考え方は、五感の訓練や想像力、創造力に注目する
          演技の理論と共通するものがあって、面白い。


10月20日(水) あらら、もう、10月の20日。
         things to doをリストアップすれば気分も引きしまる。
         やることはやる。やらないことはやらない。できないことはしない。
         それじゃ、だめかな? 
         出来ないことを可能にする発想の転換。気力。体力。
         お〜い、もどっておいで〜!                  


10月19日(火) 朝、ゴミ出しに行くときに、ゆき虫を見た。ふわりふわりと、3〜5匹。
          もう雪なのかな。それにしては、暖かいような、けっこう寒いような。
          身のまわり、風邪ひきさんばかりです。


10月18日(月) 携帯に、ひどく悪質な電話が入った。警察に、状況を通報した。
          世界の手触りが、ザラザラして、不安がつのる。
          最近、月曜日って、イヤだな。何が起こるかわからない。
          不安感のために、家族に無用のプレッシャーをかけてしまった。  


10月17日(日) 13:00から、視力障害者福祉センターで、「盲人文化祭」。
          うそっぷの会が出演、本番。「運のいいハンス」と、新作「虎の話」。
          16:00から大石音楽教室発表会のアナウンス手伝い。
          渡辺淳一文学館の地下ホール、初めて入ったが、実にいい空間。
          18:00開演に遅れて「ドラマシアターども(高砂)」で、「金美子(キムミジャ)舞踊団」公演。
          金さんの踊りは話に聞いていたが、今回初めて。ネフローゼで入院中をおしての出演。
          身体が精神を反映し、空間に満ちあふれる舞踊。暖かい手と握手できて、幸せだった。   


10月16日(土) 八軒物語2004・島村すえ一人語りの試演会。
          全体の半分くらいを、語り、弁士風解説、劇中劇、パソコンによる映像など
          おりまぜて、読みがたりでやってみた、文字通りの試演会。
          未完成ながら、いい雰囲気が出ていて、うれしかった。
          すえの語りをやってくれたサトアキに感謝。
          パソコンを駆使して、かつての琴似八軒の風景を切り取ってくれた長谷川さん、ありがとう。
          思いをこめた原作の岩沢さん、琴似屯田兵の生き字引・條野さん、これからもよろしく。
          そして、脚本づくりに協力していただいている萬年俊明さんが
          奥さんと一緒に、顔を見せてくれた。病気療養中で、本当に久しぶり。うれしかった。
          ご近所の斎藤さん、三品さん。足を運んでいただいて、感謝。          
          赤い実のコミュニティアート事業には、いつも力を貸してくれている
          札幌学院大「演劇とアートマネジメント」講座OBも、今回出演の2人を含め5人が来てくれた。
          ほかにも、いろんな人が来てくれて、なんか、きょうは、いい日だった。

          顔ぶれが揃ったので、急遽、火をおこして、いただいてきた仔羊亭の炭火焼のタレで
          生ラムを焼いて、みんなで食べた。 
          素晴らしい香りのするタレを、贅沢にもみこんで、焼いた。
          美味しかった。ひんやりした秋の夜、炭火の暖かさに、しんみりした。


10月15日(金) 来年、西区が実施しようとしている「屯田兵フェスティバル」(仮称)の
          準備会議で、面白い企画を聞いた。
          屯田兵の史実に基づいて、銭函から琴似まで、7時間あまりを歩いてみよう
          という。おもしろい。やってみたい。


10月14日(木) 今朝も、美しい夜明けだった。5:00〜6:00頃、特別の時間。
          冷えて、秋晴れ。頭がすっきりします。こんな感覚はひさしぶり。
          3年越しの頑固な慢性じんましんが、ようやく快方に向かいつつあります。
          3日に一度、必ずのんでいた薬が、気がつくと10日に一度程度になっている。
          さあ、目覚めなさい、私。


10月13日(水) アクセス数の件、きょうは110件を超えた。
          Kさんがメールをくれて、それは忠海さんのことが関係している、という。
          みんな、何かしら、忠海さんのことを話したくて、聞きたくて
          それで、Kさんも毎日のように見にきてくれるのだという。
          
          27日の18:00すぎ、最初に忠海さんのことを知らせてくれたのは
          Kさんだった。電話の言葉の意味が信じられず、
          「いつ」「どうして」「どこで」と問うのが精一杯だった。         


10月12日(火) 先週の中ごろから、ホームページへのアクセス数が急に増えた。
          これまでずっと、1日30〜50件くらいだったのに、このところ毎日90超。
          なんだろう。どうしたのかな。


10月11日(月・祝) 栗ごはんを炊いた。この季節の定例。
           少しだけ渋皮を残してむいた栗と、塩を一つまみ。
           そのまま、米と一緒に炊く。水上勉「土を喰う日々」に載っていた方法で
           これが、本当に美味しい。
           我が家の秋は、この栗ごはんと、りんごの季節です。    


10月10日(日) 静かな夜の雨に、濡れながら帰ってきました。
          ギャラリー市田で、大島龍さんの新作版画展とアイルランドの旅についてのトーク。
          そして、赤坂孝吉さんのギター。intimateな時間、という言葉がぴったりの、素敵な時間。
          いま、赤坂さんがハマっているという、アルゼンチンタンゴ。確かに、本当に、素敵。

          きょう、二七日(になのか)。忠海さんがなくなって2週間経った。
          龍さんは、個展前の大切な時期なのに、5日間寝込んだという。  
          忠海さんの声と言葉つきが、当たり前のように聞こえてくる。


10月9日(土) ちえりやで、かめおかゆみこさんのワークショップを受講。
         題して、「パワフル・コミュニケーション術」。
         
         楽しかったのは、社長のインプロあそび。
         だれかひとりが、社長とか、校長とか、そういうトップマネジメントになる。
         別の人が、「社長、大変です」と緊急事態を告げる。
         社長は、どんな報告に対しても、まず、「それは良かった」と受ける。
         そして、なぜ良かったのか、理由を述べる。
         社長の話がどんなに荒唐無稽でも「さすが、社長」とみんなで賞賛する。
         役割を交代して、みんなが社長になる。

         これ、面白いよ。なんだか、すごく、自由な気分になれる。
         かめおかさんのキーワード「自分にOKをあげる」という楽しさが、伝わってくる。  


10月8日(金) 牧師館の裏にある大きな栗の木(7月9日の日記に書いたのですが)
         この木に、2〜3日前からピンクのテープが巻いてある。
         よく見ると、周辺の、琴似ロイヤル病院敷地内の何本かの木に、
         同じテープが巻いてある。
         駐車場脇の大好きな栃の木、にも。
         これって、もしかして、切ってしまう目印では?
         
         病院の総務課というところに電話して、聞いてみた。
         やはり! 栗の木は切ることにしている、と言う。
         栃の木など何本かは、剪定して残すという。
         今、台風の倒木処理で造園屋さんが忙しいので、それが収まる頃
         11月に入ったら、栗の木は切る予定、という。

         「なんとか残してくれませんか、
         あれは、この地域の、神様みたいな木だと思うのです。
         今年も本当に見事に実をつけて、
         丸く、大きく広がる枝葉は、本当に、立派で美しい。
         かつてはそこに、我孫子孝次さんのお屋敷があって
         ロイヤル病院も、大野外科も、札幌琴似教会も、レッドベリースタジオも
         全部、そのお屋敷の果物畑だったのです。
         この木は、その土地の記憶をとどめる、大切なメモリアルツリーです。」
         と、話した。         
        
         周辺の家から、苦情がきているという。
         葉が落ちて処理がたいへんだから、敷地からはみ出している部分は切って欲しい。
         アンテナの邪魔になるので、枝を切ってほしい。
         だから、いっそ、切ってしまうことにした、管理するのは、うちの病院ですから、という。

         ご近所の方と話してみますから、切るのは待ってください、
         と頼んで、電話を切った。
         どうしよう。どうすればいい?


10月7日(木) 久しぶりに、夕方まで、アポがない。
         秋晴れ。JRにでも乗って、日帰り温泉とかに出かけたい。

                    と、午前中に書いたのだが、母のPC設定で3時間あまり費やす。
         新たにプロバイダーを契約したので、届いたモデムをつないで
         インターネットに接続する。
         無料の訪問設定サービスを頼むつもりだったのだが、
         やってみたら意外に簡単。な〜んだ、出来たじゃないの。
         あとはメールですね。なんとなく、達成感。              


10月6日(水) チェーホフ没後100年だという。
         これにちなんで、ベテラン女優・岸田今日子が、チェーホフ作品を朗読する。
         日時  11月2日(火)18:30から(開場18:00)
         会場  渡辺淳一文学館ホール 南12条西6丁目4-14(電話011-551-1282)
         入場料 2,500円 定員100名
         内容  第1部 「オリガ・クニッペルの手紙とモノローグ」より
              第2部 A・チェーホフ「中二階のある家」より
                   チェーホフをめぐって、岸田さんのトークも。


10月5日(火)  2週間ぶりに、バー・ディバージョンへ。
          絞りたての林檎を使ったカクテル。マディラ。アドベックのアイラモルトなど
          黙って、ゆっくり、のむうちに、なんともゆったりした気持ちになれて、
          このところ、ずっと消えない後頭部の頭痛が、とても楽になった。
          
          石狩の大島龍さんから、版画展の案内(5日〜17日、ギャラリー市田)。
          10日(日)のトークは赤坂孝吉さんのギターとのセッション。楽しみです。


10月4日(月) 高文連石狩支部の演劇発表大会。娘と一緒に西高を見にいく。
         ほう、こういう終わり方するんだ、と意外な結末。
         絶望を暗示する無言のラストシーンは、なかなか、たいしたもんです。
         会場で、先日、東方的威風の「青い鳥」を演出した弦巻啓太さんに会う。
         西高の後輩を見にきたそうで、私と同窓なんですね。


10月3日(日) 秋晴れ。さすがに冷えてきて、スタジオに暖房を入れる。

         きょう、初七日。ご自宅に集まって、忠海さんの部屋で、
         第2詩集を編むための原稿や、書いたものの発掘作業をするという。
         多くの本があるという。行ってみたいが、きょうは欠席。

         きのう、仔羊亭の「ラムの炭火焼」のタレをひと瓶、いただいてきた。
         様々な野菜や果物をミキサーにかけ、大鍋で煮て何ヶ月か使う分を
         つくるのだという。
         9月に仕込んだばかりのものが、焼酎の空瓶に10数本あって、
         奥さんが、みんなにひと瓶づつ、と分けてくださった。
         身の回りの、忠海さんを知るひとたちで、近いうちにラムを焼いて食べよう。
         
         この1週間、忠海さんのことばかり書いてしまった。ひとまずこれにて。
         20日に春日さん、27日に忠海さん。いずれも月曜日の早朝だった。
         これ以上、決して、なにも起こりませんように。

         八軒物語2004「おこさまの話」(仮称)の台本検討ミーティング。
         岩沢健蔵さんの原作を、萬年俊明さんが大まかに脚色。
         佐藤亜紀子さんに読んでもらいながら、言葉の細部を煮詰める作業。
         16日の試演会にむけて、集中作業となる。


10月2日(土) 朝から仔羊亭の店のかたづけ。9月いっぱいで契約を終えるとのこと。
         30人あまりが集まって、奥さんの指示で食器などの箱詰め、掃除。
         カウンターの、見慣れた飾りもの、いつもお通しが入ってきた小鉢。
         壁に貼られた写真やイラスト。今も冷たく冷えているジョッキー。
         
         片付けがほほ終了する頃、入口のドアのかげにサンダルを見つけた。
         これは?誰の?
         奥さんのピンと張った声が飛んできた。
         「それ! 最後です」
         目を見ると、言っていた。それは最後に履いていたものです。
         あの日、脱ぎ捨てられたまま、そこにあるのです。
         そこが、その場所です。
         27日朝、奥さんが発見したときの状況が、はっきりと目に浮かんだ。
         
         サンダルを取って、奥さんに渡した。
         娘さんと二人で、じっと見つめ、そっとなで、
         そして、廃棄物の袋に入れて、ギュッと袋をとじた。


10月1日(金) 八軒会館で会議を終えたら21:30を過ぎていた。すすきのに向かう。
         忠海光朔さん第2詩集出版パーティ準備相談会(別称:愛しのチューさんお別れ会)。
         昨日の夕方、勇崎さんから案内のメールが来て、重複をおそれずチェーンメールを、
         というので、思いつく限りの人たち63人に転送した。
         
         会合はすでに終わって、それでもまだ、20数人残っていた。
         11月13日(土)、49日の前日に追悼の会をすることに決まったという。
         
         残った3人で、「トゥッティ」に行った。
         70〜80年代、和田珈琲店、バナナボートをやっていた和田さんのお店。
         懐かしい、やさしい顔。
         前から一度寄ってみたいと思っていたけれど
         こんな機会に、初めて来ることになるなんて。
         仔羊亭がなくなったら、私にはひとりで行くところがない。
         だから忠海さんが、ここを教えてくれたんだね、きっと。 


9月30日(木)  18:45、会議を終えた。
          いつもなら、まっしぐらに仔羊亭へ向かう。
          のれんの向こうに、ほのかな光が見えて、忠海さんが、顔を上げる。
          「よ、お疲れ。ビールか?」。ちいさなテレビでは、野球。
          ハーヴをまぶして焼いたラム肉のお通し、「はいよ、ゆうさん」と出してくれる。

          あの、おだやかな、慣れ親しんだ空気、空間は、もう、無い。
          自分に言い聞かせてJRに乗り、琴似の「風」に立ち寄った。
          ここも、本当にいいお店だ。

          最後に行ったあの日、9月16日は21:30すぎに会議を終えた。
          「ゆうさん、北大の中はすごいぞ」。
          台風18号で倒された大木の、ありさまもさることながら
          引き裂かれ、根から起こされた木々が発散する匂いが凄絶なのだという。     
          ほかに、映画『森と湖のまつり』の話とか、あと、何を話しただろうか。
          「もう少しだけ、あっさりした肉を食べたい」とわがまま言って
          ラム肉を軽く塩やきしてもらった。         

          「このごろ、お弁当で5:30ころ起きるから、眠くって」
          「5時半か、ちょうど、おれが寝る頃だな」
          「きょうはもう、帰るね」。
          どんとひと山、肉をさばきながら、「おやすみ、ゆうさん」。
          忠海さんは、確かにそう言った。

          「風」のお通しは、魚卵とサトイモの煮付け。
          ビールを一杯飲んで、イモ焼酎を生でもらう。
          さんまのたたきと、銀杏の塩煎り。
          
          分かっているけれど、仔羊亭に電話した。
          「はい、仔羊亭です」。そして、店のざわめき。それが当たり前なのに
          コールが続いて、だれも応えない。やはり、本当にそうなのだ。

          急に泣けて、止まらないので、あわてて勘定をすませて帰ってきた。


9月29日(水) 人が死ぬと、その人が知っていたこと、体験したこと、感じたこと、その記憶
         などなどが、全部消えてしまう。
         30年ほどの時間のなかで、忠海さんが私を見守り、理解してくれていたことのすべて
         が消えて、私の存在証明のひとつが、なくなってしまった。

         新潟の愚安亭遊佐さんから「ひどくショックを受けた」と電話があった。


9月28日(火) 仔羊亭の忠海さんが亡くなった。
         昨日の朝、いつも額に巻いていたバンダナをドアノブにかけて、
         店の入口のところに座っていたという。
         午前中、ご自宅へ。しずかな、おだやかな顔。
         「やっと、休んでいるんです」と奥さんが言う。
   
         今夜はとびきりの満月だよ、忠海さん。
         「おう、そうだな、ここからも見えてるよ、ゆうさん」と声が聞こえる。        


9月27日(月) 掃除機をかけたばかりのフローリングに、初夏みたいな陽ざしがいっぱい。
         思いきりなが〜く、ノビをした猫のニョンチが、ねころんでいる、昼下がり。
         これから銀行へ。夏の仕事の精算で、数十万円の支払いがあるのです。


9月26日(日) 「ピリカレ」という、粉石けんをネットで購入、きょう届いた。
         虎杖浜の建築士・会田さんが、もともとは娘のアトピーを治すために研究開発した
         「抗酸化溶液」が配合されている。
         それが、建築施工のシックハウス対策に効果を発揮し、化粧品として、害虫駆除にも
         環境浄化にも、と、密かな人気が広がっている、らしい。
         きわめて薄い溶液で、めがねを洗ってみた。と〜っても、すっきり。
         髪を洗ってみた。気持ちいい! むむ、これは・・・・・・。


9月25日(土) 11:00〜12:00、三角山放送局で「かりんずたいむ」生放送。
         きょうの1曲目は山下達郎「忘れないで」。
         花子のお気に入りは、椎名林檎「歌舞伎町の女王」。ゲスト2名でにぎやかに。
         13:00、八軒会館に上田札幌市長来訪。まちづくり情報交流センター運営委員で懇談。
         スタジオで、今日と明日、演劇公演。1回目15:30、2回目19:30開演。
         
         秋晴れ。いくつかの懸案、解決にむかう。


9月24日(金)  夜の雨。しずかな雨音。
          スケジュールをみんなキャンセルして、1日、猫みたいに丸くなって、じっとしていた。
          明日は復活しよう。


9月23日(木・祝) 晴れ。秋晴れ。素晴らしく気持ちいい、9月のいちにち。
            琴似のすてきなバー「ディバージョン」4周年のライブは
            若々しくて、素朴なボサノバ。
            
            ライブのあいだじゅう、Kさん(昨日欄参照)の面影が現れて、消えない。
            人が生きていることのすべてを、
            歌ったり、語ったり、書いたり、描いたり、演奏したり
            することは、やはり、とても素敵な、
            実は、それしかないかもしれないくらい大切なことなのではないか。
            その一瞬、なにか、素敵な唄や言葉を思い出してくれたら、
            Kさんは飛ばなかったのではないか。
            アートの仕事を、もっとちゃんとやらなくちゃ、と
            Kさんが言っているような気がする。

            Mさんからメールが来て、ゆっくり、Kさんの思い出を語りたい、
            それが供養になるかもしれない、と言っている。そうしよう。            


9月22日(水) 思いがけないKさんのお葬式。明け方に、マンションの中庭でこときれていたという。
         仕事の疲れと悩みから、とのこと。言葉が見つからない。


9月21日(火) 待ち合わせまで30分、時間つぶしに駅前の西武 LOFTに入った。
         アロマ製品のコーナーで、ニールズヤードの美しい青い瓶を、
         とうとう買ってしまいました。ネロリ・ウォーター1,600円也。
         化粧品というより薬びんですね、これは。
         ときどきキャップをとって香りを、そしてあとは、ながめています。


9月20日(月・祝) 敬老の日、町内会の役員の方が、母に紅白まんじゅうを届けてくださる。
           夕食に、母がつくってくれたかぼちゃの煮つけと、しじみ汁。


9月19日(日) 小別沢の「山のレストラン・やぎや」さんに行ってきました。
         メニューは、山羊乳のチーズ。薪窯で焼いたピザや、
         肉のロースト(今夜は豚肉)、スイートポテトりんごソース、など。
         山羊乳酵母パンがとっても美味しい。
         裏庭には山羊たち(15匹!)、ウサギたち(たくさん)、にわとり、犬、ねこ、
         それに豚も飼っているそうです。ハーブなど野菜も自家製。
 
         実は私、乳製品はあまり強くない。
         牛乳は紅茶に入れる以外、めったにのみません。
         でも今夜、家に帰って、しばらくすると、おなかがコロコロと気持ちよくほぐれて
         あらら、山羊乳は牛乳とは違うのかも、という感じなんです。
         こんどは昼間に行って、ハーブティーを。         
         
         山のレストラン・やぎや
         札幌市西区小別沢33
         電話;011-664-5148、ファクス;011-664-5323
         メイル; haru@a4.rimnet.ne.jp (永田)
         
         会員制。夕食は、毎日やっているわけではないので、
         必ず問い合わせして、予約をしてから、どうぞ。


9月18日(土) 4月から始まったお弁当づくり、このごろ少し慣れてきました。
         でも5:30起きは、まだ生活になじまない。
         集中して仕事する時間帯を、どこに持ってくるか。
         1日の時間配分が、うまくいきません。


9月17日(金) いつのまにか今月も中旬を過ぎて、ぐんと日が短くなった実感。
         ああ、今年も残りわずか。ちょっと、あせる。
         熟した木の実の色について、赤と黒の割合など、
         思いのほか複雑な論考を読んだ。


9月16日(木) 豊水小学校跡施設活用検討会議。今回が第4回。
         座長の高須喜久男氏、東田秀美さんなど、タウンマネジメントやNPOサポートで
         活躍する人たちの仕事ぶりを、間近かに知る楽しさ、これは得がたい。


9月15日(水) うそっぷの会(視覚障がい者と一緒に朗読劇を楽しむ会)で、久しぶりに宴会。
         メンバーの女性が、半年間、函館で生活訓練を受けるため、札幌を離れるというので
         壮行会。37年間、親元で暮らしてきて、最近ますます見えなくなってきた。
         ひとり暮らしの準備をしたい、嫁に行くような気持ちで、きっぱりと生活を変えたい、
         という。勇気に拍手。函館を楽しんできてね。

         合田彩油彩画展、終了。絵がはずされ、もとのスタジオに戻った?
         白い壁の、あそこにあの絵、ここにこの絵、という記憶が、浮いてくる。


9月14日(火)  きょうも雨。あさ一番で、小さな娘さんの手を引いて、
          遠くから絵を見にきてくれた方がいる。うれしいことです。
          庭のオンコに、初めて赤い実がついたよ、と母が知らせてくれた。          


9月13日(月)  久しぶりの雨。雨のにおい。胸いっぱい、すいこむ。
          小さな成果が、ふたつ。
          ひとつは3ヵ月後のための、もう一つは3年後のための、ちいさな布石。
          実は、今すぐ決着すべき懸案が、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ………、
          まだまだいくつも、あるのだけれど
          気持ちがアッチのほうへ行っている。明日は、新月。


9月12日(日)  「ネコに手づくりごはん」という本、
          須崎恭彦という獣医さんが書いている。
          ペットフードに頼らず、手軽に手づくりしよう、という提案。
          色んな意味で、納得。
          スーパーで、なぜか1枚だけ売れ残った、小さな真がれいが半額になっていた。
          お、これなら、ねこ缶より安い。早速、水煮して我が家のねこにやってみたが
          「なに、これ?」 と不思議そうな顔。
          そのうち、きみにも、この美味しさが分かるからね、めげずに続けよう。


9月11日(土)  3年前のちょうど今ごろ、テレビで、NYの光景を目にした。
          この3年で、身の回りのいくつかのことが、微妙に様変わりした。
          
          ガユーナ・セアロという、ミャンマーで得度した日本人のお坊さんが、
          いま札幌に来ていて、今夜、クリスチャンセンターで話を聞いた。
          小気味よい高笑いの問答と、現代に対峙する真剣なまなざしを、あわせ持つおじさん。
          おいおい、そこまでやるか、のお守りやセアロウォーター。
          会場を訪れた、重度(と思われる)ガン患者さんの様子を見たら、
          それもありか、と思えた。
          
          セアロは、日本とアメリカの人が、月1回、1食分のお金を寄付すれば
          世界中の飢えている人たち、子どもたちが、食べられる、と言う。
          人間に必要なものは、祈ること、信ずること、行動すること、楽しむこと、だという。
          
          必要な人に直接手わたし、してくれることを信じられたので
          セアロが代表を勤めるNPO「グローバル・ハーモニー・ジャパン」に
          入会金1,000円を払った。年会費なし、これはすごい。自信があるんだね。


9月10日(金)  今井千晶さんの、ライアー(竪琴)と歌のコンサート。
          シンプルであることの意味、そのつよさ、意志が、すんなりと伝わる。
          レッドベリーの空間が、うれしそう。


9月9日(木) 青空。家にまわりのゴミひろい。
         青い栗のいが。ななかまどの赤い実。とちの実など、
         きれいなものを集めて、窓辺に飾る。
         スタジオ用扇風機2台を片付ける。今年は大活躍、ごくろうさん。


9月8日(水)  9:30頃から風が強くなり、お隣のライラックが根こそぎ倒れ、
         直径15センチほどもあるななかまどの枝が折れて、道路をふさいでいる。  


9月7日(火) 予定が大幅にのびて、19:00すぎ会議終了。
        家族の夕食、帰宅して準備するには遅すぎゆえ、西武五番館で買い込む。
        久しぶりのデパ地下。どれもこれも100円引き、200円引き。
        それでもやはり、高くつきますね。
        23:00、マックスバリューで食品を買い込む。台風近し、不穏な風。


9月6日(月) 日頃、メモ用紙をたくさん使う。
         仕事場、台所、枕もと、どこにでもメモ用紙がある。
         仕事のメモ、家族への伝言、かいものメモ、etc.
         明日の朝食と、お弁当のおかずプラン。
         書いておかないと寝起きの頭では手が動かない。
         
         メモ用紙は様々な文書の裏紙を使う。
         適当な大きさに切って程よい厚さに重ね、断面に液状のりを塗る。
         すぐに乾いて、1枚ずつ使えるみごとなメモ用紙になる。
         新聞に折り込まれてくるチラシも、片面印刷のものは使える。
         
         そんなちょっとした作業も、楽しいんですよね。 


9月5日(日) 北の映像ミュージアム推進協議会が主催する上映会で
         「森と湖のまつり」をみた。昭和33年の作品。
         神様に頼るばかりで働かないからアイヌは滅びようとしている、
         という言い方が何度か出てくる。おおむねキリスト教がらみである。
         ここでいう「はたらく」というのは、なんだろう。
         働く、労働、勤勉、仕事、生業、稼ぐ・・・・・・・。
         「志事」というものがある、というのは中森敏夫さんの言。


9月4日(土)  15:00から、スタジオで展覧会開催中の画家・合田彩さんへのインタビュー・トーク。
         唯一の著作、処女作であり、1995年度講談社ノンフィクション賞受賞作品「逃(TAO)」
         の周辺と、著者・合田さんの現在の心境について。
         
         1989年、民主化運動に揺れ動く中国。
         天才画家・曹勇(ツァオユン/Cao yong)とともに
         中国、チベットを縦断する8ヶ月間の逃亡生活の実録。
         生身の人間が生きることの、ありとあらゆる困難、戦い、歓び、悲憤・・・・。
         その体験を通して、合田さんは「苦悩や苦しみを描くことを止めた」、と言う。
         輝きに満ち、調和のとれた「真善美」を描くことによって
         そのような出会いと世界が実現するのだ、と。
                  
         一方、曹勇は、現在ロスアンジェルス在住。
         グランドゼロをテーマとする作品「Freedom」で、
         傷ついたアメリカの理想と誇りを描き、
         いまや、米国の名誉市民であるという。
                      http://www.gallerydirectart.com/cao-29.html
                      http://www.tmfineart.com/yong/ArtistStatement.htm
                      
         10年後、20年後の合田さん、曹勇、会ってみたいな。
         「逃(TAO)」をミュージカルにして、ブロードウェイに持っていきたい。(ちょっとノリすぎ)


9月3日(金)  心待ちにしていた連絡が、やっと得られた。
         病気で数日メールを見ることが出来なかった、との丁寧なお電話。
         かえって申し訳ないのだけれど、
         この一事で、気持ちを立て直すことが出来た。
         待つ、ということは、ずいぶん精神力がいる。


9月2日(木)  あすからの展覧会の設営。
         空間にひろがる磁場、というか、波動というか、
         演劇と、絵画では、全くちがうのですね。おもしろい。


9月1日(水)  台風一過、青空。気温高め。
          赤い実神社(レッドベリースタジオの小さな神棚なり)に榊を供える。
          共栄市場で秋刀魚とそいの刺身を買って、
          千歳鶴の純米「丹頂鶴」の肴とする。
          なぜか、心しずかな一日。


8月31日(火) カリンズのジャムをつくった。夏の終わりに、ようやくひと瓶。
         今年はとてもみごとに実ったのに、ごめんね、作業の時間をつくれなかった。
         台風が来る前に、4株から少しずつ、残った実を摘みとって
         今朝、大急ぎでつくった、赤い実のジャム2004です。

         ひとこと日記、どうにか1ヶ月完走。タイトル変えます。


8月30日(月)  北大。中央ローンにテントがふたつ。
          誰? そんないいことしてるのは。台風が来るよ。
          宮の森では、ガソリンスタンド爆発事故。
          爆発音にクラス騒然、と娘の報告。


8月29日(日)  石狩弁天表現ワークショップ、参加のみんなのリクエストにより、
           石狩「サスイシリの森」にて、バーベキュー打ち上げ。
           本番参加者17名のうち、13名が参加。ようやく、終了の感慨。


8月28日(土)  起床5:00。三角山放送局「かりんずたいむ」生放送準備と、明日の段取り連絡、メール等。
          放送終了後、西高アトリウムにて、二反田岳水、紫水さんの「耳なし芳一」琵琶語り。
          トントン館で明日のバーベキュー準備の買物。
          夕食準備。
          やまびこ座で東方的威風プロデュース「青い鳥」観劇。
          ダイエーで、明日のバーベキューの食材を買い込む。20人超の分量がわからない。
          さらにマックスバリューで追加の食材を買い込む。
          夕食がてら、娘と四方山話。就寝 1:00AM。ヘロヘロ。       


8月27日(金)  明るい昼下がり、猫と昼寝。
          フカフカが胸元に丸まって、気持ちよさそう。
          猫も、私も、しあわせ。
          懸案のいくつか、進展あり。


8月26日(木) 琴似は月がきれいです。今夜も。
          繁華街の「街のあかり」はあるけれど、
          高いビルが無くて、空が暗いからでしょうね。
          現在、八軒側駅前に40階建てマンション建設中。
          既存の30階マンションとともに、新しい風景が生まれるのでしょう。
       
                   かつて、琴似の風景の主役は、巨大なポプラでした。
         イトーヨーカドーは、ポプラより高い建物を建てない、
         というポリシーで、計画されたと聞いています。
         先日、トントン館の脇にあった、本当に巨大な老ポプラが、消えました。
                  
         きょう、たまたま道庁赤レンガの前庭を通ったら、あそこには
         ほれぼれするようなポプラが、何本もあるのですね。
         あれは「保存」されているのかな。
         琴似のポプラは・・・・・。        


8月25日(水)  「最後に、赤くて甘いお酒がいいな」と注文したら、
          ではデュボネなんか、いかがでしょう、とのこと。
          ぴったりでした。お気に入りのバーでの話。
          昔、K君が教えてくれたのは、ポルトの赤。
          これも、デュボネも、赤玉ポートワインのような甘い果実酒です。
          それ以前に気に入っていたのは、チェリーブランディー。          
          これは、赤くて、甘くて、つよいです。でも、好き。
          だから、好き。(いや、お酒の話ですから)          


8月24日(火)  昨夜は結局、睡眠3時間。それでも、きょうは緊張感が持続して
          石狩弁天まつり報告書を作成。明日、朝いちで久しぶりの石狩へ。


8月23日(月)  石狩弁天プロジェクトのフィードバックと打ち上げ。
           かなり、いい話ができて、「つまりあれは、なんだったの? どうだったの?」
                       ということが、様々な角度から見えてきた。
           わずか10回のワークショップで、子どもたちがお芝居を発表する、
           しかも、地域のおまつりに参加する形で、野外で、という、
           分かってみれば、かなり無謀な計画。
           それが、偶然の要素(例えば当日の晴天。これまではいつも雨だった)と、
           参加したスタッフ、ボランティアメンバーの、素晴らしい能力発揮が重なって、
           ほっこりと楽しく、元気な活動に仕上がった。お疲れさま。ちゃんと記録を残そう。
          
          それにしても、みんなオリンピックで時間の感覚が狂ってるよ。
          解散したのは、2:30AM。眠くて、眠くて。
          真夜中の空気が気持ちよくて、とってもいい感じだったけどね。


8月22日(日) 八軒の山本博子さんのお庭の、大きなサクランボの木の下で、
          南米フォルクローレを演奏する「アンデス興行」のライブ。
          木もれ日とそよ風、ワインと手づくりパン。素敵なガーデンパーティ。


8月21日(土) 音更に日帰り。23:00帰着。かねて各方面から聞き及ぶ、釧路のマジョさんに会う。
         音更は、とっても近い。先日の東京も、横浜も、とっても近かった。
         少しさみしい。遠い街、といえば、やっぱ、ニューヨークかな。


8月20日(金) のらの仔猫3匹、発見。黒と、白黒のブチと、へんなグレーの子。
         白黒ブチの母猫は、去年も4匹、仔を産んだ。
         赤茶と、茶トラと、白黒ブチと、よもトラだった。        


8月19日(木) ボランティアコ−ディネーターの方々の集まりで
         アートコーディネーターとして、1時間ほど、お話をさせていただいた。
         CAFE(コミュニティアートフェスティバル)、やりましょうよ。
         視覚障害者と一緒の朗読劇・うそっぷの会、健康生きがいづくりの生きがい探偵団、
         ろうあ劇団舞夢、それに、きょう話を聞いた精神障害者の朗読劇や、知的障害者の人形劇。
         少しづつ輪を広げたら、きっと、とっても面白い。


8月18日(水) ハンバーグをつくった。
         ひき肉と、いためた玉ねぎと、塩、コショーだけの
         なんでもないハンバーグが食べたくて
         数日来の懸案だった。おいしかった、満足した。 


8月17日(火) 掃除機かけた。洗濯した。仕事しよう。
          こう着状態のいくつかの案件、見切りをつけて決断、手配。
                        
          夜、仔羊亭で、久しぶりに「日刊さっぽろ」を手にとる。
          和田由美さんの「アウトロー列伝」、いいな。
          「異議あり!北海道」には、加藤多一さん登場とのこと。
          ものを書く、という仕事。たいへんな世界。


8月16日(月) 新月、願いごとを記す。


8月15日(日) 遅ればせの墓参り。
         雨の予報だが、青空だし、何とかもつだろうと、母と二人、気軽に出発。
         が、着いたとたん、大粒の雨。たちまち土砂降り。
         林に雨宿りして、どうにか線香に火をつけたが、
         滝のような雨、かみなりの勢い、増すばかり。足元はたちまち池のよう。
         なすすべなく、お参りもままならず、かろうじて手を合わせ、
         待ってもらっていたタクシーに救われて、どうにか帰宅すれば、再び青空。
         冷え切った身体を熱いシャワーで暖めながら、
         あれは一体なんだったのだろう、誰が何を伝えたくてあんなことをしたのだろう、
         偶然とは思えない、何か伝えたい意思があったのだ、と話し合った。


8月14日(土) 横浜大ふ頭の、先端の芝生で、ずっと海を見ていた。
         こんどはホテルニューグランドに泊まろう。


8月13日(金) 娘、友だちとふたりの冒険旅行。その名もなつかし、スカイメイトで上京。
         別行動、見えかくれの付きそいを理由に、私もぶらり、一人旅。
         19:00、数寄屋橋交番前でTさんと会う。
         由緒ありげな、おでん屋さん「やす幸」の春菊のごま和えが絶品。
         21:00、自由が丘で守輪咲良と会う。
         いつの日か、西高の想い出を映画にするのが夢なんだそうな。


8月12日(木) 明日からの旅の計画、予約、準備三昧。


8月11日(水) 西高オーケストラ定期演奏会。夏休み返上のチャイコ5番。
         35年前のわが黒ロングスカート、娘には丈足らず。


8月10日(火) 豊水小学校施設活用検討会議。
          終了後、仔羊亭。西村英樹さんの1周忌とて、ご家族友人の一群。


8月9日(月) 長嶺ヤス子さんからチケットを預かる。
         12月6日(月)『オルフェ』公演。最前列中央3枚ほか、あわせて10枚。


8月8日(日) スタジオで劇団東方的威風が芝居稽古。滝の汗、床を洗う。


8月7日(土) 石狩弁天まつり。表現ワークショップ本番。
                     子どもたちの「サメさまの歌」が、風にのって石狩本町にひびいた。


8月6日(金) 石狩発表リハーサル。
         本町の20軒を訪ね歩き、本番への協力を依頼。


8月5日(木) スタジオで石狩の小道具、衣裳づくり。23時まで。
         メンバーを特に記す。佐藤悦朗、佐藤隆、松浦真弓、漆原佳奈、長谷川聡。


8月4日(水) 豊水小学校施設活用検討会議・作業部会。高須座長の事務所にて。
         南1条西11丁目のリトルスプーンでカレー。美味しかった。


8月3日(火) 石狩表現ワークショップ。
         終了後、大島龍宅を訪ねる。刻々に変化する空、石狩の光と風。


8月2日(月) 青山こどもの城・児童合唱団の発表(指導吉村温子さん)を見る。
         会場は山鼻児童会館、わが中学校跡地付近。
         夕方、石狩弁天まつり実行委員会。       


8月1日(日) 観劇:TPS『十二夜』(演出木野花)ZOOマチネー。
        ひとこと日記を試みようと思う。    



ここまで「気まぐれ雑記帳・いちいの庭から」。以降、「ひとこと日記」にタイトル変更。


7月19日(月) 日曜日に、こんなことした。

昨日は、午前中、娘の高校の学校祭を見物。
若いということは、なんて素敵。たいしたものです。
写真は、クラス対抗「垂れ幕コンテスト」。


午後から、シアターZOOで風蝕異人街の「授業」(イヨネスコ作)を観劇。

開演まで1時間ほど時間があったので、渡辺淳一文学館を訪ねた。
いちど見たいと思っていたので、良い機会。
南高時代の加瀬純子(「阿寒に果つ」のモデル)の文章や、
渡辺が同級生に送ったラブレターに心ひかれたのは
高校生を見てきた後だからかな。
生原稿って、不思議。
活字になることによって消えるものと、浮き出してくるものがある。
それと、渡辺作品は中国でずいぶんたくさん翻訳され(展示されていた)
「愛の毛沢東」と呼ばれているんだって。びっくりした。

さて芝居ですが、たいへん面白かった。
劇団極の西山美紀子。ユニットやプロデュース公演が全盛の昨今、
決してよそで芝居をしない、伝説的、といってよい実力派。
その彼女が他劇団の芝居で主役を張った。
どんな心境の変化があったのだろう。
「柄本さん(明)の『授業』を見て、すごく面白かったから」と言っていたが。

老教授のもとへ、女子学生が講義を受けに訪ねてくる。
初歩的な質問にも答えられない学生を相手に、
懇切丁寧に算数や、語学を教えるうち
教授のなかにある凶暴な精神が目覚める。そして・・・・。

西山は、その教授。
洪水のようなセリフ、意味を追うことをあきらめたくなるほどの言葉の渦。
それが、西山にかかると、くっきりと脈絡と色合いを持って、聞こえてくる。
抑制、激高、要求、拒否、期待、不安、等など、
移り変わる感情や、対象との距離が、詳細に見えてくる。

こしばきこう演出も、意図が明確で、好感が持てた。
西山の硬質な部分を、きれいに生かした。
冒頭、西山がゆっくり登場して、正面に座る、その動きから最後まで
能のような、というか、早稲田小劇場風というか、転形劇場風というか、
スリ足直線歩行と、フラメンコを取り入れた動き、足づかいである。
セリフだけで、十分面白いと思うけれど、それらの動きがあることで
変化が出て分かりやすい、とはいえる。
最後に象徴的に出てくるハーケンクロイツ、私は要らないと思うけれど。

午前中、長嶺ヤス子さんから電話。
12月6日、厚生年金会館で「オルフェ」を公演するとのこと。
8月上旬、その段取りのために1週間ほど来札する、とのこと。
また、金魚のフンのように、ついて歩こうかな。
彼女の言動を傍らで見ていると、とても色んなことを考えさせられます。
いい人とか、素敵な人とか、そんなことを超越した(いや、もちろん素敵ですが)
なんとも不思議な存在感のある人で、
私はその横で、猫のようにじっとしているのが、心地よいのです。


7月9日(金)

栗の花が満開。
お向かいの牧師館の脇の、文字通り「大きな栗の木」です。
花の匂いが強烈。50メートル先から、
ちょっと生臭いような、官能的な香りが分かります。



斎藤さんの退職後、主がないままの牧師館は
先日、内部の改装が終わって、新しい住人を待っています。
お向かいの久保田さんは、去年6月におばあちゃんが亡くなって
先日、納骨するのだと、ご親戚が集まっておられた。

そんな、ひと気のない一角に、この栗の木が満開の花を咲かせ、
久保田さんのお庭には、色とりどりのバラ、ラベンダーなど咲き乱れ、
ちょっと「秘密の花園」状態です。

我が家のカリンズが、もうすっかり赤くなりました。
晴れた日に、摘み取りましょう。


6月25日(金)  本を注文。

早速、多田智満子の本を3冊、Amazonに注文。
思潮社の現代詩文庫「多田智満子詩集」(どんな作品が収録されているか不明)。
エッセイ「魂の形について」。晩年の「犬隠しの庭」。
「ハドリアヌス帝の回想」「東方奇譚」「花の神話学」は
トランクルームに預けてある本のなかに、あるはず。

ずいぶん久しく「詩」というものを読んでいない気がする。
うつくしい言葉に触れたい、むしょうにそんな気がして。


6月25日(金)  早速情報、判明。

昨夜の雑記帳に、早速情報が寄せられ
長年の気がかりが解決した。
知らせてくれたのは、
札幌学院大「演劇とアートマネジメント」OBの悦朗くん。
ありがとう。
出典は以下の詩でした。確かに、これに間違いない。
この人の詩を、読んでみよう。この、言葉の調子がとても好きだ。

雲に兆(きざし)がある
ひびわれた骨に兆がある
喪神に向かっていそぐな心よ
すべて美しいものは風に描かれてある

「映像U」より(詩集『闘技場』(1960)から)/多田智満子


6月25日(金)  喪心、という言葉

長いこと、気になっている言葉がある。
あるいは有名な詩句なのかもしれないのだが、出典が分からない。
「喪心に向かって、急ぐな心よ」
次いで「すべて〜は、〜されてある」と結ばれるのだが
そこが思い出せない。

これは、あるテレビドラマに出てきた言葉で
時代は1960年代後半から70年代前半だと思う。
配役の一部に記憶があり、病身の姉が香山美子、近藤正臣が弟。
父親(だと思う)は大滝秀治。     
それで、この一家の苗字は「香月」といったと思う。
画家・香月泰男あたりを連想するが、どうなのだろう。
静かな家庭劇だったが、劇中、墨書されたこの言葉が
なぜかいつまでも、心に残っている。
どなたか、ご記憶があれば、小さな手がかりでもお知らせください。


6月11日(金)  出て来いザメラ。ザメラを醒ませ。

ひと月近くご無沙汰するうちに、すっかりいい季節になりました。
お変わりありませんか?
9日から「ヨサコイ・ソーランまつり」が始まって、町はにぎやかなのかな?

最近は、何してるのか、って? はい、あれこれ、やってますが、
なかなか、ご報告できるところまで、まとまりません。
もう少し、待ってね。ドンとまとめてお知らせします。
実は、何かと楽しいハナシもあるのですよ。
夏から秋へのレッドベリーは、乞う、ご期待です。

ところで、「チョウザメ」って、知ってる?
サメ、といっても、ジョーズみたいに歯があるわけではない。
正真正銘のお魚。キャビアはチョウザメの子です。
このチョウザメ、最近、石狩で捕獲されて話題になってますが、
昔から石狩川のヌシ、と呼ばれ、「弁天社」という古〜いお宮には
チョウザメを神格化した、石狩オリジナルの神様が奉られてる。
体長何メートルもあるような大きいのから、小さいのまで種類があるらしい。
ちなみに、石狩市役所のロビーの水槽には、可愛いチョウザメがいます。

それがどうした、って?
実は今、石狩市の8月のお祭りに向けて
小学生〜高校生の表現ワークショップをしています。
講師は「八軒物語」でおなじみ、本間盛行さんがお芝居部分。
音あそびの部分を、TPSの芝居でもおなじみ、ご近所づきあいの百瀬俊介さんが担当。
他にも、「八軒物語」メインメンバーの長谷川聡さん、
さっぽろ村ラジオの松崎霜樹さん、
などなど、おもしろがり屋フルメンバーで、取り掛かっているのですが、
この「チョウザメ」を、もっと親しみやすい神様にしちゃおう、という話があるのです。
一説に、「ザメラ」なんて、どうかしら?などと。

美深には、天塩川のチョウザメを多数飼育している町の施設があるとのこと、
見にいってみようかな。


5月15日(土) 石狩、いしかり、雨と晴れの。

昨日、一昨日と仕事の打合せで、石狩に通いました。
1日目は雨。予定の行動が出来なかったので、
話に聞く「番屋の湯」を、体験してみることにしました。
仕事モードから、レジャーモードへ、一気に切り替えて
露天風呂、展望休憩室、食堂等など、全部、拝見しました。
にぎわってますねえ。
雨で、自慢の風景を見られなかったのが残念。いつか夕陽を見に、もう一度。

石狩本町、市発祥の地。石狩市全体から見ると北東の端っこの
小さなエリアですが、石狩川が海にそそぐ劇的な河口のまちです。
     ここからは海となりゆく
     石狩の河口に立てば、立てば天啓。
はまなすの丘公園ビジターセンターに掲げられた、俵万智のうたです。

2日目は晴れ。仕事に同行してくれた役所の人とお別れして
ひとりで本町を散策。河口の堤防。船着場で釣りをする人。
潮風にさらされて壊れかけた家。槌音高く新築中の家。
旧役場跡の建設工事。様々な宗派のいくつものお寺、神社。
浜辺のサケ料理店。

浜に向かって歩くと、道端の藪からピーピー、ピーピーと鳥の雛らしい鳴き声。
そーっ!と近づくと、ピタリと声が止まりました。
目の前をシュッ!と鳥がかすめ飛び、行く先の道をヨタヨタ、歩いてみせる。
きっと、雛を守るためのパフォーマンス。
ごめんね、驚かせて。何も悪いことしませんよ。何の鳥なのかな。

ビジターセンターで、石狩の地ビールとサケチャーハン。それに、美味しいと評判の
はまなすソフトクリーム。かすかなピンク、かすかな香り。どれも美味しかったよ〜!


5月12日(水) 毎度、ありがとうございます。

きょう、さりげなく、1,000カウントを突破。
4月6日設置から37日目。
自分でカウントを踏んでしまうこともあるから割り引いて、
それでも、1日平均15〜20人の方が、何らかの用事で
来てくださっている計算になります。
うれしいな、いつもありがとうございます。
せっかくなら、来訪ついでに掲示板に一言、お願いいたします。


5月9日(日) 久しぶりに円山公園で。

学院大の講座OBが企画してくれて、円山公園でお花見をしました。
その様子は、http://www.akai-mi.com/art-management.html
に載せました、ご覧ください。

円山公園は懐かしい場所です。
石狩沼田から引っ越してきて、最初に入った小学校は、円山小学校です。
公園の脇を通り、北海道神宮(当時は札幌神社)の第二鳥居の坂を登って
家に帰りました。
中学のとき、宮の森の家から、学芸大学附属中学まで、市電で通っていました。
円山の電停まで、毎朝夕、円山公園を通りぬけます。
20代後半、フリーで仕事をしていたとき、円山公園に隣接する
古いアパートを仕事場にしていました。
「麗林荘」という名の通り、窓を開けると目の前が円山公園です。
上の写真の、白いマンションのあたりが、そのアパートの位置。
このまっすぐな樹木の並びは見覚えがあります。

歩いてみると、少しも変わらない懐かしいものと、全く変わってしまったものとが
モザイクのように混在し、なんとも不思議な気持ちになります。
こんど、ゆっくりと歩いてみようと思いました。


5月2日―その2  野毛の元次郎さんのサイト

以前、このページで紹介した横浜野毛大道芸のシャンソン歌手、元次郎さんの
追悼サイトを紹介します。
野毛についての著書「大道芸および場末の自由」がある平岡正明が
追悼文を寄せている。(私にとっての野毛は、この本から始まっている)
友人のひーさんの文章が胸にせまる。

http://spoon.cot.jp/ganjiro/index.html



5月2日(日・祝) ステラプレイスのストリート・パフォーマンス

昨日5月1日から5日まで、JR札幌駅のステラプレイス南コンオースで行われている
ゴールデンウィークのイベントに、3つのグループをコーディネートしました。
読み語りの松本直人さんと三人のクラシック演奏家によるTenpaカルテット。
高橋甲さんのタップハウス。
そしてブルーグラスの平塚研太郎さんのグループ。

きのう、Tenpaカルテットが2ステージ、出演。
1回目、ちょっと場の雰囲気がつかめず、
読み語りの「ブレーメンの音楽隊」は集中が途切れる場面があったので
2回目、前半、後半に分けて、間に演奏プログラムをはさむことにしました。
これが成功。松本さんがステージを降りて、客席近くで演技したのも
良かったようです。

さて、きょうと明日は、高橋甲さんとお弟子さんたち、それにパーカッションなどが
加わって、楽しいタップダンスのショウステージ。
2日間、2ヶ所でそれぞれ2回、あわせて4回、あります。
2日  15:00 1階東コンコース
    18:30 センター3階西アトリウム
3日  17:30 1階東コンコース
    18:30 センター3階西アトリウム

また、ぜひ聞いていただきたい平塚研太郎さんのブルーグラス・フィドルは
5日に2ステージ。16:00 センター3階西アトリウム、17:30 1階東コンコース。

ライブとストリートパフォーマンスの中間くらいの
気軽なスタイル、色々工夫すると、これは実に楽しいそう。
お出かけのついでに、お立ち寄りください。


4月19日(月)  考えがまとまらない。

7日付朝日新聞夕刊に、辻仁成の文章がある。
「パリで子育て テロの時代に」というタイトル。
人質事件の直前に書かれたものだ。

妻(中山美穂)がパリで出産したこと。
パリに住み、イラクやパレスチナをめぐるヨーロッパの動きが
生々しく身近に迫る実感を記している。そして、
「独自の外交を繰り広げるフランスの知恵に米国とは対照的な光を見た。(中略)
武力行使ではもはや世界は一つにはならない。
むしろ、一つの世界という美しい言葉は大変危険な匂いをはらんでいる。」
としている。

同じ文章のなかに
「世界は現在、大戦のなかにある、となぜ誰も論じないのか。」とある。
テロとの戦い、ではなく、大きな戦争なのだと。

自分の中で、矛盾する考えが、あれこれゴチャゴチャになっている。
今回の人質事件では、身近かな人を含め、たくさんの人が明確に考えを述べていた。
それが、なんとも両極端で・・・・・・。
考えかたはともかく、どうして、そんな言い方をするのかなあ、というものも多かった。

「丸腰だからこそ、安全なんだ」と、高遠菜穂子さんは常々言っているという。
国も、そうだろうか。
自衛隊のことを考えると、そこに行きつく。
私は、軍備を全く持たない国、というものの可能性を、
信じることができないでいる。
平和憲法を学んで育ったが、いつもこの点が腑に落ちない。

20数年前、社会党に属する知人に
「(軍備を全く持たずに)それで、もし、どこかから攻めてきたらどうするの?」
とたずねたら、彼はにっこり笑って、楽しそうに言った。
「そのときは、もろ手を挙げて、コウサ〜ン!って言う」。

冒頭の記事にもどる。
そういう、フランスのような、独自の位置を、
日本は獲得できるだろうか。

可能性だの、できるだろうか、だの言ってないで、
「自分の意志」というものを、持たなきゃいかんだろうが、
と、自分に言ってみる、けれど・・・・・・。


4月15日(木)  21:30、第1報。
 
イラク人質の3人が解放された。
1週間の経緯。膨大な、知りえない事実。
解放されていない人質の、表情。
映像の力。「言葉」では伝わらない本当のこと。
なんだったのだろう。


4月14日(水)  新学期、今年のテーマは色とりどり。

新学期。12日札幌大学の初日で、年間を持ち回りで担当するメンバーが顔を揃えた。
私の担当は12月〜1月に5回。今年は「色彩から考える北海道」というタイトルで
色にまつわる文化、産業、その背景、歴史などについて、話そうと思う。
5回だから、はじめに色彩全般について。2回目は赤、3回目は青。
4回目は白と黒。5回目はさて、何にしようか。

東が青、南が赤、西は白、北は黒という、陰陽五行の配当色は、
中華街の門の色にも、「青春、朱夏、白秋、玄冬」という四季の呼称にも
季節の様々な行事にも反映され、知れば知るほど面白い。

アイヌ語で、赤は「フレ」である。赤い実は「フレヌム」、又は「フレップ」。
「フレベツ」という地名があれば、それは赤茶けた土(岩?)と川があるところ、と想像できる。
富良野塾の住所、富良野市西布礼別というところには、「赤い川」があるかしら?
山田秀三さんのアイヌ語地名の本は、とっても楽しい。
赤については、紅花やコチニールの話も。

青は、藍について。北海道伊達市は藍の生産量が全国一(約30トン)。
本場徳島との交流の歴史や、北海道独自の取り組みについて、調べようと思っている。
札幌あいの里は、かつて藍が作られたことからきた地名、と聞いている。
開拓使が、米の代わりに藍の生産を奨励した経緯があるという。
八軒は、開拓使の実験農場地域だったのだが、藍は作っていなかったんだろうか?
誰かに聞いてみよう。

13日、札幌学院大「演劇とアートマネジメント」初講義。
今年はちょっと人数少なめで受講生14名の予定。
中国からの留学生1名。韓国から2名。女性が3名しか居ない。
いつもながらみんな個性的で、自己紹介にも持ち味が炸裂。たのしみ。
それにしても、OB、OGが10人近く顔を見せてくれた。
このパワーを講座に活かしたい。


4月5日(月)  桜満開の横浜、鎌倉、旅日記。

3泊4日で横浜に行ってきました。札幌を離れるのは久しぶり。
中華街のお気に入りのおかゆを食べ、なぜか人気の「ぶたまん」を歩きながらほおばり、
ジャスミン茶を買いました。
元町のスーパー「ユニオン」で果物をたくさん買って、ホテルで食べました。
横浜埠頭の広大なウッドデッキはとっても素敵。クイーンエリザベスとか、あすかとか、
豪華客船が入ると30万人もの人が見に来るんだと、タクシーのおじさんが言ってました。

鎌倉にも足をのばしました。北鎌倉で降り、駅前の小さな美術館へ。
ベネチアングラスを使ったアクセサリーやドレスのコレクションが素晴らしかった。
東慶寺は、いわゆる駆け込み寺。静かな優しい雰囲気のお寺です。
年配の男性客が多いのはなぜかしら?と思ったら、
和辻哲郎、清水幾太郎、鈴木大拙、高見順といった人たちのお墓が、そこにもここにも
ひっそりとあるのでした。
鶴岡八幡宮。桜並木の参道の正面、石段のうえにそびえるあの華やかなお宮が、
なぜか好きなんです。

娘と一緒の小さな旅。なんと80時間以上も、片時もはなれずに一緒に居たなんて
これまでに何度、あったかしら、と話し合いました。


3月24日(水)
ごめん、また更新が滞ってしまいました。
元気ですか? もうすっかり、春ですね。
久しぶりに、「昔とった杵柄」みたいな仕事の話をいただいて
うれしいな、がんばろう、という感じです。
スムーズに、楽しくやれたらいいな。

うれしいこといっぱい。いやなこともいっぱい。


3月13日(土)
野毛の元次郎(がんじろう)さんが、亡くなった。昨日、とのこと。
ストリートパフォーマンスの祭の老舗「野毛大道芸」
20年あまり唄い続けた、街頭のシャンソン歌手。
毎年4月に行われるこの祭、今年はいけるかなあ、とHPを開いたら
訃報が載っていた。
おととし、2002年の4月、初めて「野毛大道芸」を見にでかけた。
このとき、1日3回の元次郎のステージを、全部聞いた。
とっても良かった。泣けて、泣けて、しかたがなかった。
そのとき「元次郎が、癌になっちゃって」と、笑いながら言っていた。
去年の初夏、元次郎HPに闘病中の日記が載っていたので、メールしたら
丁寧な返事をいただいた。お会いしたのは一度だけ。

存命中に一度だけ、お会いした、というか、姿を見たひと。
三島由紀夫、帝国劇場のロビーでパンフレットにサイしてもらった。
武原はん、神戸まで舞の会を見に行って、前から3列目で地唄舞「雪」を見た。
寺山修二、亡くなる半年前、糠信淑美さんが催したショーに来札したとき。
私って、やっぱりミーハー。

元次郎さん、もう一度、歌を聴きたかった。
来月17日、18日に行われる「第28回野毛大道芸」は、元次郎追悼公演
だそうです。行けるかな?行きたいな。


3月3日(水)
明かるい陽ざしを受けてかた雪が真っ白に輝いてる。
その上を、猫がゆっくり通り過ぎる。
白黒のブチ。元気だったんだね。
去年の春、子猫を5匹つれていた、かあさん猫。
なんて気持ちのいい、ひな祭り。
娘の高校受験日です。がんばれ!

久しぶりに、古本屋で本を売った。
めったに売ることはしないのだけれど、たまに
本棚に置きたくない本は売る。
今回は、もう読まない作家の単行本2冊、文庫本9冊。
一軒目の店では、「Aさんの本はよほど新しくないと」
と、値がつかなかった。
2軒目で、750円で買ってくれた。
780円のウィスキーを買った。
これでいい。飲んでしまおう。


2月26日(木)
ドアをあけると、春のにおい。屋根の雪が解けて絶え間ない水滴の音。
でもきょうこれから、また吹雪の予報です。春はもう少しおあずけ? 

昨日、「八軒物語」のためのオリジナルソングが出来あがりました。
私からキーワードを挙げて、ゴスペルトレーナーの横尾美穂さんが
作詞作曲してくれたもの。すごくかっこいい八軒の歌が出来ました。
29日の公演で、初公開。
ちゃんとレコーディングして、琴似八軒の色んなところで
歌ってもらえたらいいな。歌詞をご覧ください。


2月18日(水)
「せめて週に一度くらいは、更新された近況を読みたい」
と、友人からあたたかいメールをいただいた。
その返信のつもりで書き始めたことを、ここに載せます。

週いちくらいは更新しなくちゃ、誰も見てくれなくなるよ、
と、中学生の娘にも言われ、自分でもまったくそのとおりだと思うのですが、
昨年スタートから半年ほど書いてみて、この欄に、何を書いたらいいのか
とても迷ってしまいました。

気楽に、自分の生活や、出来事や、思ったことを書けばいいのだ、
と思うのですが、いざとなると、書けない、言えないことが多すぎる。
自分をさらすことが、こわいのかな。
うれしいことの多くは、誰かの言葉だったり、行為だったりする。
いやなことも、多くが誰かの行為だったり、考え方だったりする。
だから結局、あまり気軽に語れない。

それじゃ、見たもの、聞いたもの、食べたもの、なんかについて
書こうかな、と思うのですが、ぜひ書きたい、という感動がなくちゃ、
書いてもつまんないでしょ、と思ったりして。

ひとつ、ヒントをいただいた。
誰かに手紙を書くようなつもりで書いたら、書けるかしら?

週に一度は、ひとことでも、書こう。やってみます。


1月21日(水)
近況です。
めずしく、たてつづけにオペラを2本、観ました。
16日、スロバキア国立オペラ座。
17日、地元声楽家による「蝶々夫人」。

スロバキアオペラは、道新の長谷川洋行さんの記事で知った。
楽しかった、素晴らしかった。ブラボーです。
サンプラザのステージにはピアノが1台。アレンジフラワーがひとつ。必要最低限の衣裳。
にもかかわらず、歌い手の力量(歌唱力と、演技力)で、ありありとドラマが見える。
女たらしのダンディー、生真面目な貴族、複雑な中年男性。
コケティッシュな少女、キレのいい女優、苦悩する硬質の女など
様々な人間のタイプ、性質がくっきりと描かれる。
料金は3,500円。5年前から地道な活動が続いているとのことで
固定ファンらしい人たちの、楽しげなざわめきが心地よい。

一方、「蝶々夫人」は教育文化会館大ホール。
オケピットでちゃんとオーケストラが演奏しているというのは、やはり豪勢。
オペラカーテンが揚がる瞬間はわくわくする。幕間のワインもいいな。
字幕入りで、改めて内容がよく分かった。
あと味のわるさに変わりはないが、実に周到によく書かれた作品なんだなあ。
なんて、雰囲気の話ばかりしているが、内容もなかなかでした。
夫の帰りを待つシルエットの演出、春の花をまき散らして歌うシーンの美しさ。

いいものですね、オペラも。


2004年1月1日(木)
あけましておめでとうございます。
11月で更新がとまったまま、年を越してしまいました。
他のページは、それなりに、こまめに更新しているつもりですが
この欄、何を、どんな風に書こうか。けっこう性格づけが難しいですね。
気持ちをあらたに、続けます。気長にお付き合いください。

2004年の目標と抱負を。
1.「表現教育指導者養成講座&ドラマワークショップ」を、新たな枠組みで継続する。
2.「八軒物語」製作、地域の物語採取活動、「わいわい広場」開催を継続する。
3.あらたな事業として「赤い実塾〜Academia hure-p(アカデミア・フレップ)」(仮称)を
  スタートさせる。各界の、様々な方にお話をうかがう、たのしい寺子屋です。
4.レッドベリースタジオで現代アートの催しを開催する。
5.アートマネジメントに関する大学などの仕事を、より充実させる。
6.連載記事など、原稿を書く仕事をバリバリこなそう。
7.事業収支を好転させる。

まずは当面、2月末〜3月の「八軒物語2003」本公演に向けて
各プロジェクトの製作をすすめます。
同時に新年度のための助成金申請を急がなければなりません。

今年もよろしくお願いいたします。平和な、良い年でありますように。


2003年

11月3日(月)
きのう、初めて雪虫を1匹、見ました。
もう雪かな、と思いきや、きょうも暖かな小春日和。
少し、庭の片付けをする。
ちょうど庭仕事をしていたお隣のおじさんに教えてもらいながら、
伸びているぶどうの枝を短く切り、古株をノコで切って、大事な枝だけ残し、
雪囲いをして、これで安心。
縄をギュッと絞める、おじさんの職人縛りに感心。かっこいい。

ミントやほうずきなど、伸び放題になっているのを刈り取ってすっきり。
可愛いほうずきの赤い実、青い実を写真に撮りました。
NEWS NOW ONに載せましたから、ご覧ください。

これから年末まで、あっという間に過ぎてしまいそう。
スケジュール表は隙間なくびっしりです。
きょうみたいな忙中閑あり、を期待しよう。でも、身体は結構疲れましたね。
あ〜、温泉行きたい。いつまでも眠りたい。

そういえば「極楽湯」に行こうかな。
北3条西12丁目あたりの弥生会館のところにオープンしたスーパー銭湯です。
料金は370円、だったかな。居酒屋とかもあるそうで、
いつも、うそっぷの会の練習に行っている市視覚障害者福祉センターのすぐそば。

先日、市から補助のある「すこやか健診」というのを受けてみた。
肝臓とか、腎臓とか、大丈夫かな。内心、けっこう心配したのだけれど、
がっかりするほど、なんでもなかった。きわめて健康。
オプションで調べた膵臓や、甲状腺ホルモンも大丈夫。
中でも善玉コレステロールの数値がとても高いといわれた。
いわしとか、秋刀魚とか、しょっちゅう食べてるからかな?

つまり、私はとてもいいコンディションなのだ。
あとは仕事をバリバリやれれば言うことなし、なのである。









 お向かいの幼稚園のコスモスと
 八軒会館のイチョウ

10月26日(日)

携帯電話を濡らしてしまって、買い換えた。
百数十件、入っていた電話帳データが全滅、これは痛い。急いで登録しなおさなければ。
しかし今回初めてカメラつきを購入、初めて撮った写真が上の2枚です。
携帯カメラもたいしたもんですね、すごい!
デジカメ持って歩くのはけっこう重いから、これからは携帯カメラで色んなものを写して、
ホームページに載せましょう。災い転じて、ちょっと嬉しいかも・・・・・・。


10月5日(日)  久しぶりにいいものを見た。

 3日(金)19:30、高橋甲タップダンス公演。千歳鶴酒ミュージアムにて。
甲くんは20数年前、劇団しゃどうずで圧倒的な魅力をふりまいていた。荒削りな、しかし表現者として天性の
たたずまいを持っていた。
芝居をはなれて商業ダンスの世界に飛び込んだのは、なにかしら確かなスキルを身につけたいという、
プロへの志向だったのだと思う。
今も昔も、日本の演劇の世界では、プロに通じる確かな道筋、身につけるべきスキルというものが、了解されていない。
本当に最近、ここ2〜3年、ようやく演劇表現の様々なメソッドについて、語られ始めたばかりだ。

 甲くんが東京で修行して、札幌にもどってきた、そう聞いたのは何年前だったか。
かつての仲間の芝居に、幕間アトラクションとして出演したのを見たが釈然としなかった。
表情が暗く、なにか、いらだっているように感じられた。
そして今回、たまたま道新オントナで紹介記事を発見した。
「あすてあ珈琲」を経営、1回1000円でタップダンスを教えている。近々、公演があるという。
行こう、と決めた。

 感が的中した。なにげなく、さりげなく、ステップをふみはじめてから、踏み終えるまで
片時も退屈させない、豊かな彩りと陰影、バリエーションは、40代半ば、現在の高橋甲にして
初めて可能なものだろう。
古典のチャールストン、チゴイネルワイゼンにのせた創作タップの意外性。
圧巻は20分あまり、ステップだけで見せる、聞かせるソロ。
木の床と、厚いプラ板の微妙の音色の差を使い分ける、繊細なタップ。
マイムや芝居の要素もある。
衣裳も燕尾服から、タンクトップまで、ダンディーで、華麗。

 会場も良かった。太い梁のある高い天井、板張り床、40坪あまりの空間。
地元酒造メーカーの酒造資料館、ショールーム、試飲コーナーを兼ねたもので
ジャズライブなどのイベントを開催している。
料金1500円に、生酒1合と海鮮の粕漬けがひと味、付いている。
ただし、あらかじめ問い合わせて、18:30開場、19:00開演を確認して出かけたのに
開演は19:30だという。これはいけません。

今回はピアノライブとタップのセッションを予定したが、実現しなかったとのこと。
いずれぜひ、見たいものだ。


9月21日(日)  暮らしの基盤整備?

しばらく更新がとどこおり失礼しました。
このところ、懸案事項のいくつかに着手、解決に向かっています。
まずひとつは、会計管理ソフトを購入、日々のお金の動きが分かりやすくなりました。
家計、仕事、事業単位の会計、立替金、借入金、負債など
簿記の知識のない私でも、全体を掌握できないはずはない、と心決めして
あれこれ試みています。まず1ヶ月、使ってみてください、とある。
確かに、実際の動きを入力してみると、なるほどそうなるのね、と納得。
なかなか良く出来たソフトです。

もうひとつは、本を預けているトランクルームの整理。
月々の家賃がバカにならないので、少し安い、小さな部屋に移ろうと計画したのが
4月頃。書架に並べてある本のうち、日常使わないものはダンボールに収めて積み上げ
必要なものだけ出しておきたい。
書架のスペースを有効に使うために、仕切り板を増設したい。
学院大の学生2名が手伝ってくれることになって、ようやく実現の運びに。
ありがたい。必要な資料が使いやすくなります。

これでかなり、頭がすっきりするかしら?
機能的に仕事をするための基本的なこと。
まだまだ解決する必要がありそう。


9月4日(木)    いろんな舞台を観た

C.J.ジョーンズ  パフォーマンス「The Living Cartoon」
8月29日(土)18:00 やまびこ座
  シージェーは、7歳で失聴、両親も聾者というアメリカ人パフォーマー。
  なにしろ陽気。人生の、世界の、何もかも面白く、楽しく感じさせる感性によって
  障害、言語、国境を越える、というメッセージを、確かに受け取った。
  聾者のパフォーマンス、といえば、いわゆるマイムで、言葉が介入しない、
  という先入観があったが、シージェーはそこに収まろうとしない。
  身体表現で場を切り取り、そこに必ず言葉を置こうとする。
  したがってここでは、手話が重要なコミュニケーション手段。
  アメリカの手話から、日本の手話へ。それを日本語で通訳し、プロジェクターでも
  文字表示。この複雑な連携プレーを、関係者の努力でどうにかクリアした今回の公演。
  音声の有無に関わらず、「言葉」は人間そのもの、ということを痛切に感じた。

YMG:イエローマングループ即興パフォーマンス
30日(日)15:00  やまびこ座
  著書「インプロゲーム」のある絹川友梨とその仲間の即興パフォーマンス公演。札幌では初めて。
  インプロヴィゼーション(即興)って、どういうこと?
  それはアドリブみたいなもの? 
  即興で公演、って、どんなことになるの?
  説明を受けてもよく分からない。百聞は一見にしかず
  ということで、な〜るほど。おもしろい。奥が深い。
  これは実に様々なレベルで、様々な場で、色んな展開が出来そうだ。
  しかし馴染みのうすい世界だなあ。
  これほど「思考のスピード」が要求される場面は、日常ではめったにありえない。
  札幌でも、若い人たちの間にちょっとしたインプロ志向が育っている。
  海外から移入された方法論にどんな中味を盛り込めるか。
  YMGはメンバーそれぞれが、演技、マイム、即興演奏、歌唱、そして照明などのエキスパート。
  これが、観客を楽しませる大切な要素だ。

KUSHIDA WORKING 「コーカサスの白墨の輪」
9月3日〈水)14:00 教育文化会館小ホール 舞台上と舞台袖を会場として
  演出家・串田和美。かつて伝説的な「上海バンスキング」を生み出し、
  近年は緒形拳と競演の「ゴドーを待ちながら」で、網走刑務所公演を感動的な成功に導いた。
  その串田が、1年に2ヶ月あまり北海道に滞在して、集まった俳優たちとじっくり芝居をつくり、
   3年目にはじめて公演を打とうという贅沢なプロジェクトの、今年は2年目。
  まだ中間発表で、あえて稽古場風の雰囲気で公演された。
  例の、子どもを争って母親ふたりが子どもの手を引っ張りあう話を下敷きにした、ブレヒト作品。
     きっぱりと語られる言葉。個性を濃厚に噴出させる身体。関係を明確に表す俳優の位置。
   生き生きと身近かに、シンプルに、複雑に、手にとるように伝わってくる群集劇。
     やっぱり演劇って面白い、と素直に感じられる嬉しさ。
  帰り道、Mさんとすれ違う。「面白かったですね」と声をかけたら
  「私たちはあの芝居をもっと深刻に受け止めてきましたから、ちょっとね」。
  そんな風に受け取る人もいる。

影絵劇団かかし座公演「ケト゜ペカムイの槍」
9月4日(木)10:50  札幌市内某小学校 
   劇団の方の情報で学校公演にもぐりこませていただいた。
   影絵、といっても、体育館の天井いっぱいに映る俳優の動きから始まる。
   手指で作るおなじみの影絵あそびなど、しばらく子どもたちとの一体感をつくってから
   物語に入る。伝承されているアイヌ少年の冒険譚を、萱野茂が訳・監修した。
   背景幕や、スクリーンのポールを祭祀のイナウに見立てた舞台が美しく
   鮮やかな風景描写も影絵特有のものだ。
   カムイの登場で使われた、ホログラムと見まごう視覚のマジックも効果的。
   影絵、俳優の演技、人形、映像など、さまざまな表現手段の混交は、いまや常識になりつつある。
   それが新たな課題を生み、同時に、意表をつく表現の可能性をもはらんでいる。


8月28日(木) 巷にもどったよ

仕事がひとつ、終了。自主的カンヅメ状態を解除。
久しぶりに、まちでお酒。
最優先課題だけを追いかけて過ごした数日は、奇妙に心安らかで
消耗するわりに、とても心地よい時間でした。
何とか調整して、月に一週間くらい、こういう時間をつくりたい。
日頃私は、いったい何をして暮らしているのかな。

長嶺ヤス子さんから電話。9月13日(土)17:00から、札幌で講演会をするとのこと。
会場はホテルルーシス札幌。地元のフラメンコグループによるアトラクションつき。
会費10,000円。やっぱり、顔を見にいかなくちゃね。
参加ご希望の方は、私、赤い実企画の飯塚までご連絡を。

シアターキノの「フリーダ」、見たいなあ。絶対、行こう。
引きこもりを止めたら、たちまちスケジュールが埋まりはじめるのですね。

ところで、昨夜の火星、見ましたか?迫力ありましたね。
もし、夜空の星が全部あんなふうだったら、ちょっと、こわい。


8月25日(月) 引きこもりの快感 

電話も、メールも、一切発信しない。人に会ったり、外出したりする予定を3日間、全く入れていない。
ひたすら取材テープの整理。遅れに遅れ、一刻も先のばしできない仕事です。
夜中といわず、明け方といわず、仕事、仮眠、仕事、家事、仕事、仮眠、仕事というように、過ごす。
ブラインドも下ろしたまま。こんな過ごし方は久しぶり。快適です。

雨が降ってきました。記憶を呼び覚ます午後の雨音。
20代、明け方まで放送原稿を書いていた。
あの頃はまだLPで、局のレコード室から抱えてきたレコードの山。
書き終えた音楽番組の最後の1曲がアズナヴールの「ラ・ボエーム」で、
針を落とし、イントロのピアノが聴覚と、脳髄と、全身に染みわたった。

久しぶりで聞いてみようかな、「ラ・ボエーム」。いまではCDですけれど。
そして、仕事に戻ろう。

PS.聴きました。50代には切なすぎるような、あまりにも、しっくりくるような。


8月23日(土)  ことばが出ない

書くことがないわけではないが、書きたくない。
不快をいくつ語っても、解決にならない。
今すぐ解決できないことは、据え置きとする。
すべきことははっきりしている。しかも、たくさんある。


8月19日(火) 60歳になったら

日中、いくらか夏めいた暑さ。陽が傾くとたちまち、秋の風情。

国民年金の最低加入期間(25年)をやっとクリア。一応、受給資格ができたことになる。
内訳を問い合わせてみたところ、
  厚生年金加入期間(つまり会社に勤めていた期間)が、137ヶ月(11年半)。
  国民年金加入期間(つまりフリーでそれなりの収入があった期間)が、85ヶ月(7年)。
  免除を申請して承認された期間が、72ヶ月(6年)。
  それに今回、平成15年度の12ヶ月分(158,950円)を納入して、合計306ヶ月。

「はい、60歳になったら来てください」。
役所で、朱色の表紙の「年金手帳」を手渡された時、
冗談みたい、と思ったけれど、その60歳はそれほど遠くない。
以来、それなりに気にかけてきた国民年金だけど、
これで65歳になった時、実際にもらえる年金は、猫のエサ代ぐらいだろうね、きっと。

年金制度はいずれ破綻する、そんなものに加入できない、NHKの受信料も払わない、
という人が身近にいて、「年金は自分のためだけじゃないのだから」とか、
「いつもNHKのニュース見てるじゃない」とか、言ってみても、論破できない(だろう)。
でも私は、とりあえず最低の役割は果たしたような気がして、ほっとした。

さあて、仕事、仕事。あと20年は仕事しなくちゃ。
母の菜園のインゲンが房なりで、さっとゆでて食べると、とっても美味しい。
ねこのミータロウも、これが大好きなんですよ。


8月14日(木) 霊園はにぎやか

先日、仕事のメモ、things to doを書きかえた。
懸案のいくつかが解決して、気分あらたにすっきりしたのだが、
その後1週間たって、解決したチェックよりも新たに加わった項目が圧倒的に多い。
う〜ん、私があと2〜3人いないと、追いつかないよぉ。

と、言いつつ、昨日はお墓参りに行きました。
母と、私と、娘と、3人で墓の掃除をしながら、娘がひとこと。
「結局みんな死ぬんだね」。
そのニュアンスは、しずかで、おだやかです。
40年経った墓石は、古びたような、まだいくらか新しいような。

私の時間は、たくさんあるのかな、それほど無いのかな。


8月9日(土) 

ゆうべ、サーバーの調子が悪くてHPの更新が出来なかった。
今朝、回復。嬉しくて、あちこち直したり、書き込んだりしている。
雨。落ち着きますね、気分が。
さあ、仕事をするぞ。でもその前に、スタジオの掃除。明日のワークショップの準備、連絡。
薬があと1回分しかないから病院へ。そんなことしてたら、また、1日はすぐに終わってしまう。
いますぐ、取りかかろう。補助金申請書の作成と取材テープおこし。大至急。



8月6日(水) 

10日連続のイベントを終えて、残務整理も収束に向かいつつあります。
今週日曜日10日には、第1回ドラマワークショップがスタートします。
スタジオは連日、市内の若い劇団の稽古、元気な声が響いています。
昨日から暑くなって、やっと夏らしい空気を深呼吸。
すべて世はこともなし、ならいいのだけれど。
いいことも、よくないことも混ぜこぜで、人生色々あるものですね。
なぜだか、ボンヤリしてしまいます。
こう言えるのは、少しだけホッとしたからでしょう。


7月29日(火)

またしても、ご無沙汰で申し訳ありません。
この1週間はイベント続きで、そのご報告を写真で NEWS NOW ONに載せた。ご覧ください。
26日「野外で映画上映会」と、「八軒わいわい広場」初日27日から、きょう3日目までの分。
「わいわい広場」は、レッドベリースタジオを開設して2年7ヶ月、初めて実現した念願の催しです。
いわば、この土地につながる自分自身のルーツを手がかりとする発信。
八軒連絡所の伊東所長をはじめ、條野雄一氏、斎藤貞夫氏、森木峯夫氏など、
地域に深い思いを寄せる皆さまが、この催しに思いを仮託してくださった結果、実現したもの。
今夜は祖父母をよく知っているというお客様がいらしてくださり、
地域100年の歴史が、大げさではなく身近なものに感じられた。
貴重な写真、図版をはじめ、屯田兵手帳など、めったに目にすることのできない歴史資料が
レッドべりーに展示されています。ぜひぜひ、ご覧ください。


7月21日(月・祝) まだまだ

あらためて昨日の雑記帳を読んでみた。たいしたことないな、と思った。
これまでに、もっと、もっと、すごかったことが、いくらでもあるじゃない。
どうした? 自分に聞いてみる。
いいの。新しいことをカタチにしようとする時、多少、ヨロヨロするのは当たり前。

お気に入りの居酒屋さんで、表現とか、アートとか、つい、真面目に話してしまい
若い男性に、ワークショップの案内を送りますから連絡先を、と言ったとたん、
「知り合いには弁護士もいますから」と言われ、これには、あ然。
とっさに何のことか分からなかったが、狂信的な宗教かなにかと間違われたのかな。
私の物言いに、そういうニュアンスがあったのか。おとといのことです。
結局、やるべきことを、ちゃんとやるしかありません。それしか、ありません。


7月20日(日)  嵐の4週間、前半終了。

ご無沙汰しました。この10日は以下のようでした。

7月9日  うそっぷの会定例練習(会計書類引継ぎ、新作台本準備)〜演劇財団で札幌学院大体験学習打ち合わせ
7月10日 ドラマワークショップ参加者募集チラシ、琵琶と篠笛チラシほか作成、札幌大学で「幻の町」鑑賞
7月11日 娘の中学校で進路について三者懇談。佐々木譲講演会
7月12日 借用した資料写真を返却に上泉氏宅(清田)へ、北海道遠友夜会講演会、切替英雄出版記念会
7月13日 東京女子大学同窓会北海道支部総会、ギリヤーク尼ケ崎青空舞踊公演
7月14日 「八軒わいわい広場」内容仕込み、取材テープ整理、各種支払い銀行まわり
7月15日 札幌学院大学講座体験学習立会い(かでる2・7)終日、午後一時スタジオに戻り利用立会い
7月16日 同上立会い2日目。午後、琵琶と篠笛リハーサル
7月17日 朝日新聞コラム原稿、札幌学院大学講座で斎藤歩の話を聞く(TPSスタジオ)
7月18日 補助金申請文書等作成、問い合わせ。スタジオ資金繰り
7月19日 スタジオ演劇公演仕込み立会い、第3回ドラマ指導者養成講座開催、配布資料準備等、ミュージカル観劇
7月20日 スタジオ演劇公演立会い、各種書類整理、スケジュール調整

上記のあいまに、ワークショップ、イベント等の企画内容盛り込み、につめ、実施について打ち合わせメール、電話。
参加者募集、宣伝活動。三角山放送局電話取材。スタジオ利用者との打ち合わせ、会場下見来客対応。家事。
どれもみな、期限のある事なので、気をつけないと破綻する。電気代、払わないと送電を止める、と黄色い紙が来た。
あぶない! これからの2週間はさらに、さらに過密スケジュールです。

庭のカリンズが今年はすばらしくよく出来て、カメラマンの平島さんに写真も撮っていただいた。
でも摘んでジャムを作る時間が全くなし。それで今年は、
なんと中学3年の娘が、お友だちと一緒にジャムづくりを引き受けてくれました。
小さいときから私の作業を見ているので、ちゃんと立派に仕上がりました。素晴らしい!

庭では、大好きなどくだみの白い花や、昨夏、コンカリの戸部邸からもらってきたムラサキツユクサの紫の花が
清楚な美しさを競っています。写真をとってお見せしたいけれど・・・・・・。


7月8日(火)

先週金曜日、21:45に表現教育指導者養成講座第2回を終了。
講師をまじえ琴似のまちで、反省会、打ちあわせ、歓談。帰宅したのは午前2時過ぎ。
翌土曜日、6:00起きで取材で那須に出かけ、昨夜帰宅。
ちょっと更新がとどこおってしまいました。

そしてきょうからは、あれこれの予定やイベント山積みの、嵐のような4週間。
スケジュール表が、これほど隙間なし、というのも久しぶりです。
こういう時は、まず机の上を整理、そして頭の整理。
動くこと、手を動かすこと、考えること、その切り替えをしなくちゃね。
素晴らしい青空が、がんばれ〜、と応援してくれています。


7月1日(火)  仔馬の季節

週末に浦河へ行ってきた。海沿いの道がどこまでも続いて、思ったより遠かった。
太平洋は海の色が明るいね。
日高門別でおいしい鴨そばを食べて、新冠、静内、三石、そして浦河。
サラブレッドや昆布でなんとなく名前を知っているけど、
それぞれの町の特徴や、距離感がつかめていない。
今回、いくらかわかったかもしれません。

目的は、浦河でお芝居を楽しむ「ザ・たくあん」(平均年齢74歳!)と
札幌で活動する「生きがい探偵団」の交流会。

互いにお芝居や持ち芸を見せあいっこしたあとは、当然、宴会です。
ここでも、かくし芸パワー炸裂。じいちゃんも、ばあちゃんも
それぞれ色気があって、かわいくて、
胃を全部とったからビールは飲めない、だから日本酒、とぱかぱか飲んでいる。
15人いたのに、ひとり死んで、代わりが入ってこないんだ、とまた飲む。

町民乗馬サークルの練習を見にいった。
小学校高学年くらいの女の子が、
白い小柄な暴れ馬をみごとに走らせて、かっこよかった。

知ってた?仔馬ってコロリと横になって寝るのね。
車の窓から見たときは、死んでるのかと思ってびっくりした。
両手足を横に伸ばして、ノビノビ。かあさん馬がそばにいるときだけ
そうやって安心して眠るんだって。


6月27日(金) ビデオプロジェクターが欲しい〜!

中学校のPTA学年懇談会で、昨年に続いてレッドベリースタジオを使っていただいた。
昨年は40名ほどだったが、今年はなんと60名だという。
イスは40脚。テーブルも足りない。どうしよう・・・・・・。
急遽、小ぶりの座布団というか、床敷きマットというか、をかき集めて購入。
役員さんがお知り合いのツテでゲットしたホテル放出品のテーブルナプキンがお膳代わり。
向かい合わせ4列の宴会スタイルで、結構いい感じでお弁当をいただき、
食後はお目当ての、修学旅行報告ビデオ上映会。

先生が持ち込んでくださったビデオプロジェクターで映した壁一杯の画面には
子どもたちの満面の笑み、真剣な顔、おいしい顔、まぬけた寝顔、などなど盛りだくさん。

それにしても、この大きな画面はすごい。
レッドベリーの備品にこれがあれば、もっともっと、色んな企画が立てられる。
どこかに余ってないかな。半額補助の基金に申請してみようかな。

本日のいただきもの、60枚のしっかりしたホテルナプキン。
これでいつでも、60名様の小宴会が可能。
ちょっと狭いですけど、リラックスした雰囲気は折り紙つきですよ。


6月23日(月) アルテピアッツァ美唄

JRで美唄に出かけた。念願の安田侃彫刻常設展を見るため。特急だと札幌から40分。

廃校になった小学校の校舎、体育館、グランド、敷地に続く里山を含む一帯に、
大理石やブロンズの大小彫刻が展示されている。
建物も、笹薮も、注意深く最低限の手が加えられ、
それぞれの場所に、「ここでなきゃいけない」という絶妙のおさまりかたで彫刻が置かれている。

グランド脇の緑の小山の上にも彫刻がある、と案内図に書かれてあるので登ってみると、
なんと頂上を四角く掘り下げた底に、真っ白い彫刻がうずくまっていた。
裏山の散策路をゆっくりのぼると、ぽっかりと視界が開け、遠くに美唄の町を望む前景に、
おおきな黒い石の彫刻がある。夏の日差しに、さわやかな風。
これを見るためにここまで来た、という感慨が胸いっぱいに広がる。

これでコーヒーが一杯、飲めたら言うことないんだけど。
バスで駅に戻り、電車を待つ間、ベンチで缶ビール。
午後3時、ウィークデイだけど、私の休日。


6月22日(日) 家の仕事は面白すぎて。

いいお天気。スタジオ前のクローバーが丈高くなりすぎたので、草かりがまで刈っていると、
日曜礼拝からお帰りの、隣のおじさんが声をかけてくださった。
「これは土にすきこむと、いい肥料になるんですよ。昔、お宅のおじいさんがそう言って
私の家で刈ったクローバーを持っていらした。さすが専門家でね。野菜でもなんでも、
見事なものが取れるんです。」 そして、家の境界をめぐるひともんちゃくの話や、
大きな木の来歴など、炎天下の立ち話は話題が尽きない。

祖父(父方の)は、当時八軒にあった道立農業試験場の土壌の研究者だった。
北海道内を歩き回って土のサンプルを集め、そこにどんな作物をつくることができるか、
どんな肥料を与えたらよいか、綿密に書き込んだ地図を見せてもらったことがある。
明治24年生まれ、茨城から東北帝大農学部時代の北大に来て、英語は有島武郎に習ったという。
リュックが土の重みでずっしり重くなるまで、留守がちだったらしい。

毎日、赤いバラが次々と咲く。
開ききったものは花首から摘んで、花びらを小鉢に入れ、香りを楽しんでいる。
こちらは祖母が丹精したバラの、生き残りの3本。
街で買うものと全く違うのは、この香りの豊かさである。それはもう、えもいわれぬ素晴らしさ。

母がやってきて、物干し竿の位置を変えたいという。数十キロあるという石を動かす。
梨の木の袋かけをしたのだけれど、高いところの2〜3個手が届かないという。
ちょっとまってね、あとで脚立を持っていって、と。
先日は、台風で2階ベランダのガーデンチェアが飛ばされて落ちてきた。
人に当たったら危険なので、考えた末、プラスチックチェーンでつないでおくことにした。
物置の扉の立て付けがくるって、バタバタうるさいので留め金をつけた。

ひと月くらい前の雨の夜、家に帰るとスタジオの暗闇で水音がする。
天井からザアザアと水漏れ。しばらく様子を見てもひどくなるばかりなので
嵐の真夜中、屋根にのぼり、排水溝にたまった木の葉、小枝を取り除く。
すごい勢いで溜まった水が流れてゆき、一件落着。
(なんか、「嵐が丘」みたいでカッコよかった、かも)

どれもみな、達成感のあるすてきな仕事、なのだが、
面白すぎて、満足感いっぱいで、他のことがさっぱりできない。
考える仕事がちっとも進まない。なにもかもが片付かない。
もとより、掃除・整理・整頓は、超ニガテ事項でもあり。
時間がほしいな。しばらく眠らないですむ方法、ないかな。
いや、眠るのも、お酒飲むのも大好きだし。コラ、それは欲張りじゃないですか。


6月16日(月)

久しぶりに、ちょっと気に入った企画が形になって、心底うれしい。
それが、実に妙なきっかけで、もやもや考えていたことが像を結んだのである。

先月20日、秋吉敏子ジャズオーケストラを聴きに行った。会場は ZEP SAPPORO。
受付で入場料を払うと、ゲームセンターで使うようなコインを1個、くれた。
入場料にワンドリンク含まれている、その引き換え用コインである。
会場に入ると、客席の後方にバーコーナーがあって、そこで飲み物と交換する。
直接現金で払うのと、何が違うのだろう、そのときは、そう思った。
しかし、ずっとそれが気になっていた。よく考えると、なるほど、なのである。

現金を受け取ることと、飲み物をサービスすることは、全く性質の違う仕事である。
客の立場にたてば、「お金は払った。このコインで、いつでも好きなときに、
好きな飲み物と交換することが出来る」というのは、ささやかだが、けっこう、うれしい気分である。

そのシステムを、わがレッドベリースタジオの催しに取り入れることは出来ないか。
なんて思いながら、100円ショップをウロウロしていた。コインに代わるものはないかな。
結局、おもちゃ売り場のプラスチックドミノも、手品コーナーのカラーチップも、手芸コーナーのボタンも
いまいちで、しかし、そうこうするうちに、ほんのりと、ふんわりと、やりたかった催しが像が結んだのである。

コインを1個、にぎりしめて、だれでも、いつでも、参加できる。
コインに代わるものは、思い出の写真。懐かしい記念の品。思い出ばなし。
それをみんなで肴にして、酒を飲んだり、コーヒーを飲んだり、おしゃべりしたり。
幅9メートル、高さ4.5メートルの真っ白い壁(ちょっとタバコのヤニで汚れたかな)
そこに、ペタペタ、なんでもピンナップ。古い映像でも、スライドでも、映しましょう。
八軒東中学校放送局が、20年前に賞をとったビデオが見つかったみたい。
それ、ぜひ、みんなで見せてもらいましょう。
お隣のおじさんの話、琴似屯田兵保存会の皆さんの話、庭にサケがのぼった話、
琴似八軒は面白いエピソードの宝庫です。
腕によりをかけた美味しいさし入れも大歓迎。
昼も、夜も、そんな時間を延々と続けたい。レッドベリーは、それが出来る。

それで、ひょっこり生まれた企画が、7月27日(日)〜8月2日(土)の一週間、開催する
仮称「八軒わいわい広場」です。(れっどベリースタジオ催物スケジュール参照)

1週間といえば、1日12時間として、なんと84時間あります。
実は、琴似八軒に関係ないことでも、楽しければ大歓迎。
ちょっとこだわりの一品で店を出したい、ひとふし歌いたい、得意の技を教える講習会をしたい。
どんなことでも大歓迎。ともあれ、ここからはじめようと思います。


6月13日(金)

高木孔美子の朗読「観音力疾走」(高橋揆一郎原作)の再演を見た。(6月12日19:00、シアターZOO)
初演は昨年2月。以降、道内3ヶ所での公演を経て、脚本、演出の斎藤歩が手直しを加えた。
初演は、端正に読みすすんで高木の読みのうまさを、まざまざと感じさせたが、今回はいくぶん
観客を意識した語りの要素が加わり、読み方の性質を幾とおりにも変え、緩急が加わった。
会話口調などに、こなれない感じが残るものの、全体として幅広い客層が楽しめるものになった。
今後、北海道演劇財団がサポートして、道内作家の作品を取りあげてゆく計画があるという。
今週、誕生日が来ると市内交通無料パスがもらえるのよ、という高木には益々意欲的な活動を期待したい。

初日乾杯のあと、高木と私、それに私たち共通の古い友人と3人で、ススキノ交差点近くの「コートドール」で
ワインを飲んだ。歩道側がオープンテラスになっていて、道行く人やすすきののざわめきがじかに伝わってくる。
それでいてけっこう落ち着ける。3時間あまり居ただろうか。札幌は今、本当にいい季節。


6月10日(火)

劇団えるむ公演「銀のしずく降る夜」(6月9日18:30、かでる2・7)を見た。
今年は知里幸恵・生誕100年、6月8日誕生日に、ゆかりの土地旭川で初日をあけたという。
ふじたあさや構成・演出の意図は、知里幸恵の文章の魅力そのものを肉声で伝える、という一点にある。
「アイヌ神謡集」序文をはじめ、手紙、日記などを読み次いで、19歳で病没した天才の生涯を浮かび上がらせる。
幸恵の文章は確かにすごい。その切迫した緊張感。ちょっと打ちのめされた感じがする。
芝居で残念なのは、終景の音楽(歌いり)があまりに情緒的で、あれでは夭折した少女を悼む話になってしまう。
時代を超えて、言葉の力で語りかけてくる意志の物語を、憐憫、愛惜で閉じていいのだろうか。

どういう劇団なのか、よく知らずに出かけたが、チラシには以前札幌で活動していた青坂章子の名前があった。
現在は東京で活動しているという。幸恵の伯母、金成マツの役。鋭利な印象の強い俳優だが、力を抜いた
柔らかなニュアンスが加わって味わい深かった。

5日のこの欄に、「アイヌ神謡集」をアイヌ語で聞きたい、ということを書いたが、それは多くの人が、長い研究を通じて
追いもとめている課題であることに思い至ると、軽々に手をつけるわけにはいかないことが分かってきた。
千歳の中本ムツ子さんという方なら、もとの言葉を聞かせてくれるのではないか、と忠海光朔さんが教えてくれた。


6月8日(日)  月みたいな太陽を見た

きのう、久しぶりに高砂の「ドラマシアターども」へ出かけた。ずいぶん前の情報で「父と暮せば」公演を見るため。
急いでかけこんだが、受付も客の姿もない。公演が7月末に延期になったことを知らなかった。
お茶をいただきながらゆっくりおしゃべりをして、稽古もちょっと見せてもらって、
ゆったりしたいい時間を過ごさせてもらった。
JRの窓から見た日没がすごかった。大きくて、真っ赤な、迫力ある夕陽。ロシアの森林火事の影響で、
くっきりと見えるのだと聞いた。
小平あたりの日本海の夕陽、、航空機で見る雲の上の夕陽、どれも胸をゆすぶられるけど、
昨日の夕陽には、まれに見るルナロッサみたいな、怖さがあった。

きょうは「大地の侍」(6月8日13:00、アーバンホール)を見た。
昭和31年の東映映画。原作は本庄陸男の小説「石狩川」。当別町役場に残っていた幻の作品。
石狩川の奔流、支笏洞爺あたりか険しい岩山、日本海、起伏ある山々を覆う雪原など、
圧倒的な自然が、背景や雰囲気のためではなく、作品に不可欠の主役としてロケ撮影されている。
子どもの頃大好きだった東映時代劇の懐かしい顔、大友柳太郎! 高千穂ひずる! それに杉村春子もいる。
終映後に対談した川本三郎さんも言っていたが、あのチャンバラ映画の東映が、
同じ時期にこんな作品をつくっていたなんて、あのスターたちが、こんな深い人間性をみせるなんて。
殿様役(川本さんによればいつもは悪役だそうな)の人、よかったなあ。


6月5日(木) 朗読雑感

朗読とひとり芝居を続けて見た。
「松井信子・朗読ステージ」(5月23日18:30、アーバンホール)。
松井は、長野京子「黒ねこリイの話」と江戸川乱歩「人でなしの恋」の2篇を、
友情出演の安藤千鶴子が野坂昭如「凧になったお母さん」を読んだ。作品の選定に気合が感じられる。
朗読、と銘打つ舞台で、読み手はどこまで演じるのか。いつも興味深い点である。
俳優である松井からは、演じたい、もっと演じたい、という気分が伝わってくる。
その制限を、枠組みを、どこに設定するか。最低限の動きと象徴的な照明、それに何を語らせるか。
より演出的、客観的な視線があれば、もっと作品と俳優を生かすことが出来るだろう。
アナウンサーである安藤の読みが、一言一言を固定する作業、ただそれのみに専念したことによって
きわめてスリリングであったことも、朗読という表現形態の面白さを再認識させてくれた。

昨年の来札公演を見逃した、河東けい ひとり芝居「母」(5月30日13:00、教育文化会館小)。
琴似教会の斎藤牧師夫人から券をいただいて見ることが出来た。
三浦綾子の原作が、小林多喜二の母セキのひとり語りに仕立てられている。ふじたあさや脚色、演出。
2〜3ヶ所、聞きにくい常套句があったが、時代と複数の人間像をみずみずしく伝えた。
パンフレットで、ふじたあさやが河東けいの演技について「実感と表現の間をつなぐ粘着力」ということを
言っている。なるほど、と思う。

レッドベリースタジオでも、朗読関連企画をすすめている。
まず、四季の恒例にしようということになった福原光之助(宇夫雅幸)さんの篠笛の会。
夏の企画として、かねて近隣の方からリクエストのある「怪談」をぜひ、と持ちかけ中。
薩摩琵琶錦心流の二反田岳水先生の琵琶、紫水(斎藤和子)さんの語りによる「耳なし芳一」に、
光之助さんの笛が絡んだら、すごいんじゃないだろうか。
岳水さんの「平家物語」。光之助さんの敦盛の笛。無知な私の勝手な夢想はどんどん広がる。

次に、「アイヌ神謡集」をアイヌ語で聞く会。
これはこの度、「アイヌ神謡集辞典」(大学書林)を出版された北海学園大学の切替英雄氏に相談中。
「私が読んでもいいですよ」と言ってくださったから、実現出来そう。
「(知里幸恵の)日本語のほうも素晴らしいから、それも一緒に」と切替さんは言う。
誰にたのもうかな。せっかくなら、オキさんのトンコリとか、ムックリとか、
いっしょにできたらいいな。これも夢想がかけめぐる。

昔、というのは昭和30年ごろ、NHKラジオ夕方6時からの「こどもの時間」で「コタンの口笛」という
放送劇があって、その主題歌に、忘れられない謎のフレーズがあった。
ランラン、ピシカン、コンカニペ。
くりかえされるこのフレーズこそ、アイヌ神謡集「銀のしずく、降る降る まわりに」のアイヌ語であったことを
「きらく」で切替さんの本を見て確認。納得。うれしい。

そしてもうひとつの朗読企画。磯田憲一さん(先日の北海道知事選挙候補)の朗読をみんなで聞く会。
磯田さんにはとっても素敵な16編のエッセイがある。もっとあるのかもしれないし、もっと書いてほしい。
ご自分の文章でも、他の人の文章でもいいので、磯田さんに朗読してもらおう。これも実現間近か。

朗読は、まず、俳優やアナウンサーなど「声と言葉の職人」が読む、ことによる面白さがある。
ラジオの放送原稿を書いていた頃、自分が書いた文章を、
忠海蓉子、山口成子といった当時STVで活躍していたアナウンサーが読んでくれると、
思いもかけないイメージの広がりが出て、いつも驚き、嬉しかった。

もうひとつは、素人による朗読の楽しさである。人柄が文章と響きあう。
5月の桜まつりでの、大沼さんの「戦艦大和の最後」(吉田満)、良かったね。
うそっぷの会の朗読劇も、とってもいい。
「声に出して読みたい日本語」(斎藤孝)あたりも格好のテキスト。
ね、みんな、読んでみようよ。


6月2日(月) 開設にあたって

雑記帳のタイトルを決めました。「いちい」は、「櫟」「一位」とも書く、オンコの木のことです。
母方の祖父が大好きで、実生の幼木を大切に育てたそうです。
おととしの夏、縁者が住まなくなった新得の、祖父の墓を撤去した際、
傍らに5センチほどのオンコの幼木がひとかたまり芽吹いているのを見つけ、持ち帰りました。
これがいま、元気に新芽を吹いています。
庭師の竹内さんが、ちょっと遊んで造ってくれた小庭の昼さがり、
観たこと、聞いたこと、会ったこと、味わったこと、思ったことなど、
おしゃべりさせていただきます。気が向いたら、おつきあいください。(飯塚優子)